最近、「Visaカードに異常アクセスがあったため機能を制限した」といった内容のメールやSMSが増えています。一見すると本物のカード会社からの連絡に見えますが、その多くは詐欺（フィッシング）です。本記事では、このような不審なメッセージの見分け方と、万が一アクセスしてしまった場合の対処法についてわかりやすく解説します。
なぜこのようなSMSやメールが届くのか？
クレジットカード会社を装った詐欺グループが、不特定多数にメールやSMSを送りつけてカード情報や個人情報を盗み取ろうとするフィッシング詐欺が横行しています。
例として、「カードに異常なアクセスがあったため制限しました」「24時間以内にご確認がない場合アカウントを停止します」といった不安をあおる文言がよく使われます。
詐欺かどうかを見分けるポイント
- URLが公式ドメインでない：visa.co.jp や銀行の正規ドメイン以外のURLは要注意。
- 文面に不自然な日本語：例：「アカウントのをさせていただきます」など。
- メールの差出人名とアドレスが一致しない：表示名が「VISA」でも、アドレスが個人名や無関係なドメインなら危険。
- SMSでリンクを開くように誘導：「Safariで開いてください」「Yと返信してください」などの指示。
実際に届いたメッセージ例
以下のような文面は典型的なフィッシング詐欺です。
【Visaカード】ご利用中のカードに通常と異なるアクセスが確認されました。安全のため一部機能を制限しています。ご確認はこちら：https://example-link.com
このようなリンクを決してクリックしてはいけません。
アクセスしてしまった・情報を入力してしまった場合の対処法
万が一、詐欺サイトにアクセスし情報を入力してしまった場合、ただちにクレジットカード会社に連絡してください。以下の対応が必要です。
- カード会社に連絡してカードを停止
- 警察のサイバー犯罪窓口への通報
- 情報を変更（パスワード・連携口座など）
また、必要に応じてクレジットカードの再発行手続きも行いましょう。
本物のカード会社はどう対応するのか
VisaやMastercard、JCBなどの大手カード会社は、SMSでリンクを直接送ることは基本的にありません。不正利用が疑われる場合は、電話や公式アプリ、もしくは郵送での連絡が行われます。
どうしても不安な場合は、SMSやメール内のリンクを使用せず、自分で公式サイトにアクセスしてログインしましょう。
まとめ：不審なメール・SMSはまず疑う姿勢を
「異常アクセス」や「確認を急げ」といったメッセージは、受け取る側に焦りを与えるのが目的です。冷静に見極め、リンクを開かず無視するか、公式サイトから状況を確認してください。
また、迷った時はカード会社に直接連絡するのがもっとも安全です。ネットリテラシーを高めることが、資産と情報を守る第一歩になります。
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