がん保険に加入しようと考えていた矢先に、高血圧が判明した場合、「もう保険には入れないのでは?」と不安になる方は少なくありません。特に180/110という数値は、一般的に高血圧ステージ2〜3とされ、医療機関での治療対象になります。この記事では、高血圧が見つかった後にがん保険へ加入する場合の現実的な対応策、告知義務、そして審査基準について詳しく解説します。
がん保険の加入審査と「高血圧」の扱い
がん保険に限らず、保険に加入する際には「健康状態の告知」が必要です。高血圧はその内容の1つであり、告知内容によっては審査に影響する可能性があります。
保険会社によって審査基準は異なりますが、おおむね次のような判断がされます。
- 高血圧が「未治療」の場合 → 詳細な血圧記録や今後の治療方針の確認が必要
- 薬によってコントロールされている場合 → 基準内の数値であれば加入可も
- 合併症(腎疾患、心疾患など)の有無 → より慎重な審査対象に
告知義務を怠るリスクとは
「まだ治療開始前だから黙っておこう」と考えるのは絶対に避けるべきです。保険に加入する際に虚偽の告知を行うと、将来的に保険金が支払われないという重大な結果を招くことがあります。
以下のようなケースが想定されます。
- 契約後にがんを発症 → 調査により告知違反が発覚し、保険契約解除
- 医療記録に「高血圧の診断と指示」が記録されている → 加入後の告知調査で発覚
保険会社は、給付金の請求時に医療機関へ照会を行うため、後から「バレる可能性」は非常に高いといえます。
対策1:治療開始後、一定期間を経てから再申込する
現在、血圧が180以上で治療に入る可能性があるなら、無理に今すぐ加入を進めるのではなく、治療に専念し、コントロールされた状態で再審査を受けるのがおすすめです。
保険会社によっては、「薬で血圧を一定数値内に保っている」状態であれば、加入可能とするところもあります。たとえば。
- 上が140未満、下が90未満 → 安定とみなされやすい
- 継続的に記録を取っている → 信頼度が上がる
治療を開始してから一定期間(3〜6か月程度)経過した後に、再度見積もりを依頼しましょう。
対策2:無選択型がん保険を検討する
「今すぐにでもがん保険に入りたい」という方には、告知不要で加入できる「無選択型がん保険」も一つの選択肢です。
無選択型は以下のような特徴があります。
- 健康状態に関わらず加入可能
- ただし、保険料は割高
- 加入後一定期間(例:90日間)は保障が制限される
保険料と保障内容のバランスを見ながら、仮の保険として一定期間活用するのも良いでしょう。
実際の加入可否は「専門家との相談」で判断
自分で判断せずに、保険代理店やファイナンシャルプランナーに状況を正直に話すことが最も確実です。中立の立場から、複数の保険商品を比較し、あなたにとって最適な選択肢を提示してくれます。
「現在は加入できないが、6か月後には可能性がある」といったアドバイスも期待できます。
まとめ|「正しい告知」と「治療記録」が将来の安心を守る
高血圧の状態で保険に入ろうとする場合、焦らず冷静に状況を整えることが大切です。虚偽の告知は後々大きなリスクとなるため、誠実な対応が保険の安心を生む鍵です。
治療を始めてからしばらく様子を見たうえで、条件が整った段階で再度申し込みを検討しましょう。その間に専門家のアドバイスも得て、ベストな選択を目指してください。
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