週20時間勤務でも社会保険加入は損?母子家庭でも知っておきたい手取りと将来の安心

社会保険

シングルマザーとして子育てと仕事を両立させる中で、社会保険に加入するかどうかの判断は非常に悩ましいところです。特に「最低限の労働時間で社会保険に入るのは損なのか?」「月収10万円弱で手取りはどのくらいになるのか?」といった点は、将来の安心に直結します。この記事では、その判断の参考になるよう、制度や数字の面から具体的に解説します。

社会保険加入の条件と月10万円のラインとは

社会保険(厚生年金・健康保険)に加入するためには、一般的に週20時間以上の勤務が必要とされ、その他にも「月額賃金が88,000円以上」などの条件を満たす必要があります。月10万円の給与はこのラインをわずかに超えるため、加入対象になる可能性が高いです。

たとえば、時給1,000円で週5日・1日4時間働くと月80時間で月給80,000円になり、社会保険の対象外。しかし、週5日・1日5時間なら100時間=月給100,000円となり、対象になります。

社会保険に加入した場合の手取りとメリット

社会保険に加入すると保険料が差し引かれ、月10万円の収入に対して手取りはおおよそ8万円前後になります。これは健康保険・厚生年金の保険料の合計で約20%弱が引かれるためです。

しかし、支払った保険料は将来の年金や医療費補助として返ってくる仕組みであり、国民年金・国保よりも保障が手厚くなります。特に遺族年金や障害年金の額も厚生年金加入者の方が高く、子育て中の安心につながります。

国保・国民年金の自己負担と比較した場合

現在のように収入7万円でパートをしている場合、社会保険未加入のため、国民健康保険と国民年金を自分で払う必要があります。自治体によっては免除・軽減措置がありますが、自己負担が大きくなるケースも。

実際に、国保・国民年金の保険料だけで月1万5,000円~2万円程度かかる場合もあり、それを考えると社会保険に加入して給与天引きされた方が安心かつ効率的なこともあります。

母子家庭なら活用できる制度も視野に

母子家庭で収入が少ない場合、自治体によっては児童扶養手当や医療費助成制度など、経済的負担を軽減できる支援策があります。社会保険に加入していることで、これらの申請もスムーズになるケースがあります。

また、将来的に就職や正社員化を目指す場合にも、社会保険加入歴があると有利に働くこともあります。

具体例で考える月収と保険料の比較

収入 社会保険加入 手取り額 保険料の支払い方法
月7万円 × 約7万円 国保・国民年金を自分で支払う(約1.5~2万円)
月10万円 約8万円 給与から天引き(厚生年金・健康保険)

このように見ると、社会保険に加入して収入を上げた方が、実質の負担は軽く将来の保障も得られる可能性が高くなります。

まとめ|将来の安心を考えるなら社会保険加入は前向きに検討を

収入が少ない中での社会保険加入は一見すると負担に思えるかもしれませんが、長期的な保障や安心を考えると社会保険への加入は「損」ではなく「備え」となります。月10万円の収入で手取り8万円程度になっても、保障の差を考えれば大きなメリットがあります。

子育てと両立しながらできる働き方を模索しつつ、必要に応じて専門機関や自治体の相談窓口も活用していくと良いでしょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました