社会人1年目でしっかりとした収支プランを立てることは、将来の資産形成において極めて重要です。今回は、手取り月収26.5万円・社宅住まいで堅実な生活を送りながらも、旅行や投資も楽しむバランスの良いライフスタイルの一例を元に、改善点や注意点を考察します。
収入と支出のバランスを確認する
年間収入の内訳は以下の通りです。
- 月収:265,000円 × 12 = 3,180,000円
- ボーナス:1,180,000円
- カフェテリアポイント:60,000円
合計:4,420,000円
一方、支出は以下の通り。
項目 | 金額(年額) |
---|---|
家賃 | 60,000円 |
光熱費 | 180,000円 |
交通費 | 60,000円 |
保険費 | 84,000円 |
通信費 | 96,000円 |
食費 | 600,000円 |
娯楽費 | 600,000円 |
積立NISA | 1,200,000円 |
サブスク | 156,000円 |
日用品 | 96,000円 |
海外旅行 | 600,000円 |
合計支出:3,732,000円
差引で残る金額:4,420,000円 – 3,732,000円 = 688,000円(生活防衛資金として想定:420,000円)
支出の見直しポイント
バランスの良い計画ですが、以下の点を調整するとさらに安心です。
- 食費:月5万円はやや高め。外食が多い場合は週1〜2回に抑えるなどの見直しも。
- 娯楽費:同様に月5万円。自己投資やスキルアップの費用として使うことで中長期的にリターンが得られます。
- サブスク:月1.3万円は少し多め。利用頻度の低いサービスは一度見直してもよいかもしれません。
これらを月あたり1〜2万円削減できれば、年間でさらに10万〜20万円の余剰が生まれます。
積立NISAを軸にした長期運用の意識
月10万円の積立NISA(オルカン)は非常に優秀な選択です。年間の上限をフル活用しており、将来的な資産形成が見込めます。ただし、生活防衛資金が少ない場合は、一部を流動性の高い預金にまわすことも検討してください。
たとえば、積立NISAを月8万円にして、残りの2万円を生活防衛資金に回すことで、年間24万円の現金余力が確保できます。
海外旅行の費用は計画的に
海外旅行費は年60万円(1回30万円想定)と明確で、計画性があります。ただし、突発的な費用(キャンセル料、保険など)も含めて+10〜15%を予算として持っておくと安心です。
また、繁忙期・オフシーズンの比較やLCC活用、航空券の早期予約で数万円単位の節約も可能です。
まとめ
新卒1年目にしては非常に堅実で理想的な収支プランといえます。収支バランスも良く、投資・旅行・生活のすべてに配慮された設計です。あえて改善するなら、食費・娯楽費・サブスクの圧縮による生活防衛資金の厚み増加や、積立額の調整による流動資産の確保がポイントです。将来的なライフイベント(転職・結婚・住宅購入)にも対応できる柔軟な資金運用を意識していきましょう。
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