長年加入している保険の契約を見直すとき、特にがん保険などの古い契約では「払い戻し金がある」と説明されることがあります。しかし、実際に確認しようとすると「契約者本人にしか案内できません」と言われ、家族として困るケースも。この記事では、アフラックなどのがん保険における払い戻し金の仕組みと、家族が確認するための具体的な方法について解説します。
払い戻し金とは？がん保険でもあるケースとないケース
がん保険には基本的に「解約返戻金」はほとんどつかないタイプが多く、定期型や掛け捨て型では払い戻し金がないのが一般的です。しかし、以下のようなケースでは払い戻し金が発生する可能性があります。
- 長期間の一括前払い（全期前納）をしていた場合
- 家族契約から個人契約に変更して保険料計算が見直された場合
- 契約内容に「払込期間満了後の一部返還」特則がある場合
このようなとき、保険会社や代理店から「差額精算」や「払戻金が発生している」と案内されることがあります。
なぜ本人でないと案内してもらえないのか？
保険契約は個人情報保護の対象であり、たとえ家族であっても契約者本人の同意なしには詳細情報の案内はされません。アフラックのような大手保険会社では、特にこの原則が厳格に運用されています。
契約者が高齢で電話や手続きが難しい場合は、「委任状」を用意すれば、家族が代わりに問い合わせや手続きをすることができます。
家族が確認したいときの具体的な手順
契約者本人が対応できない場合、以下の手順で情報確認が可能です。
- アフラックの公式サイトから「委任状フォーマット」をダウンロード
- 本人が署名・捺印をした委任状を用意
- 本人確認書類（免許証や保険証など）と家族の本人確認書類も用意
- アフラックのコールセンターへ連絡し、郵送またはFAXで提出
これにより、契約内容の照会や払い戻し金の有無・金額の確認が家族経由でも可能になります。
代理店の案内が不安な場合の対処法
「代理店の説明があいまい」「様子がおかしい」と感じる場合は、以下のようなステップでリスク回避を図りましょう。
- 保険会社（アフラック本社）へ直接確認：代理店と異なる内容が返ってくることもあります。
- 説明を録音・メモする：後日確認する際の証拠になります。
- 家族で保険証券をチェック：特約や契約形態の変化が分かります。
- 金融ADR（金融庁指定の苦情受付窓口）へ相談：解決しない場合の手段として有効です。
特に高齢者契約の場合、不本意な契約変更や見直しを勧められるリスクもあるため注意が必要です。
実例：契約変更後に払い戻しがあったケース
以下のような事例があります。
ケース例：
がん保険を家族契約から父個人に変更。過去の保険料の重複や計算調整により、5,000円の差額入金＋11万円の払い戻し予定と代理店から説明あり。ただし詳細説明は本人のみ。
このような場合、差額が複数回に分けて返金されるケースもあるため、明細や振込履歴の確認も重要です。
まとめ：払い戻し金の確認は「委任状」を活用して確実に
保険契約の内容確認や払い戻し金の有無は、たとえ家族でも本人確認が必須となります。契約者が手続きできない場合は、委任状の提出が最も確実で安心な方法です。
代理店とのやりとりに不安がある場合は、アフラックのカスタマーサービスを活用し、納得のいく形で手続きを進めていきましょう。大切な保険金を守るためにも、家族が正しい情報を得ることがとても重要です。
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