令和7年の年末調整における基礎控除額の算定方法

令和7年の年末調整において基礎控除を算定する際、円未満の端数処理が問題となることがあります。特に、給与所得者の基礎控除額を求める際、計算結果に小数点以下が発生した場合、その処理方法について疑問を抱く方が多いでしょう。この記事では、基礎控除額の算定式と円未満の処理方法について詳しく解説します。

基礎控除額の算定式

基礎控除額は、年収に基づいて次の算定式で計算されます。具体的には、年収の90％から1,100,000円を引いた額が基礎控除の対象額になります。例えば、年収6,655,556円の場合、計算式は次のようになります。

6,655,556円 × 90％ － 1,100,000円 = 4,890,000.4円

円未満の端数処理方法

上記の算定式から求めた金額（4,890,000.4円）の小数点以下をどのように処理するかが問題となります。一般的には、端数処理には「切り捨て」または「切り上げ」の2つの方法があります。それぞれの処理方法で基礎控除額が異なります。

●円未満切り捨ての場合: 4,890,000円となり、基礎控除額は68万円
●円未満切り上げの場合: 4,890,001円となり、基礎控除額は63万円

基礎控除額を算定する際の注意点

基礎控除額を算定する際には、上記のように小数点以下をどのように処理するかによって基礎控除額が変わります。税法においては通常、切り捨て処理が一般的ですが、必ずしも全てのケースで同じ処理方法が適用されるわけではありません。ご自身の税理士や勤務先の経理部門に確認することをお勧めします。

まとめ

令和7年の年末調整で基礎控除額を算定する際、円未満の端数処理方法には切り捨てと切り上げがあり、その処理方法によって基礎控除額が異なることがわかりました。計算結果に不安がある場合は、税理士に相談することが安心です。また、年末調整に関する詳細は会社の経理部門にも確認して、正確な情報を得るようにしましょう。