結婚を機にライフプランを見直す人が増えています。将来の家計や子育て、住宅購入、保険の見直しなど、話し合うべきことは山ほどあります。そんなとき、プロであるファイナンシャルプランナー(FP)への相談を検討する人も多いですが、「どこに相談すれば良いのか」「無料相談は本当に安心なのか」と迷う人も少なくありません。
FPへの相談が必要になる主なタイミングとは
結婚、出産、住宅購入、転職など、大きなライフイベントの前後は家計のバランスが大きく変わるため、FPに相談する良いタイミングです。特に結婚は、今後の人生設計を2人で共有するための第一歩であり、収入や支出の整理を客観的に行う絶好の機会です。
例えば、共働き世帯が家計をどう分担するか、将来の教育費をどう見積もるかといった話題は、夫婦間で価値観が異なりやすいため、第三者であるFPのアドバイスが役立ちます。
無料のFP相談のメリットと注意点
最近では、無料でFP相談ができる企業が増えています。保険会社や住宅会社、証券会社などが提供することが多く、「初回無料」「何度でも無料」などのサービスも見かけます。
無料相談のメリットは、費用負担がなく気軽に相談できる点です。ただし、企業が提供している場合、その会社の商品の販売が目的であるケースもあるため、特定の商品を強く勧められる可能性がある点には注意が必要です。
たとえば、無料相談を通じて保険の見直しを行った結果、相談した企業が扱う保険商品への加入を強く勧められることがあります。納得して選べるよう、事前に目的を明確にしておくことが大切です。
安心して相談できるFPの探し方
中立的な立場からアドバイスを受けたい場合は、独立系FP(IFA)やFP資格を持つ個人事業主に依頼するのが安心です。特定の金融商品を販売していないため、公平な視点からプランを提案してくれることが多いです。
また、日本FP協会や各地域のFP紹介サービスを利用すれば、自分の目的に合ったFPを探すことができます。協会が開催する無料相談会も有益ですが、人気が高くすぐに枠が埋まってしまう点には注意が必要です。
もし地域の相談会が締め切られている場合でも、オンラインで全国のFPに相談できるサービスもあるため、インターネットで探すのも一つの手です。
実際にFPに相談した人の体験談
ある30代夫婦は結婚前に共働き家計の管理について悩み、独立系FPにオンライン相談を実施。月々の支出の見直しから、住宅購入と出産のタイミングまで具体的にプランを立てることができたとのこと。
また別の例では、無料相談を通じて保険の見直しを行った結果、年間の保険料が約8万円削減でき、その費用を将来の教育資金として積立に回せるようになったというケースもあります。
信頼できるFPを選ぶためのチェックポイント
- 日本FP協会の認定資格(AFPやCFP)を保有しているか
- 相談実績や口コミが確認できるか
- 特定の商品を無理に勧めてこないか
- 初回のヒアリングでこちらの意向をしっかり聞いてくれるか
これらを確認することで、営業色の強い相談ではなく、信頼できるFPとの出会いにつながります。
まとめ:結婚を機に賢くFP相談を活用しよう
結婚をきっかけに将来のお金のことを見つめ直すのは、とても前向きなことです。無料相談を活用するのも一つの手ですが、その背景にある目的を理解し、情報を見極める力も大切です。
信頼できるFPと出会うことで、夫婦にとってベストなライフプランが見えてくるはずです。無理のない範囲で複数の相談先を比較し、自分たちに合ったサービスを選びましょう。
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