家計を預かる主婦や共働き家庭でよく話題になるのが「夫のお小遣いは適正か?」というテーマです。物価高が続く今、支出の見直しは避けられません。特に配偶者の小遣い額や食費の水準が他と比べて多いのか少ないのかは気になるところ。本記事では、小遣いの平均や理想的な家計のバランスについて解説しながら、節約や見直しのヒントも紹介します。
夫の小遣いの平均はどれくらい?
2024年の最新調査(新生銀行「サラリーマンのお小遣い調査」)によれば、40代男性の平均お小遣い額は約3.9万円。とはいえ、この金額は飲み会や外食が多い層も含まれており、すべての家庭に当てはまるわけではありません。
一方で、節約を重視している家庭では「手取りの1割を小遣いに充てる」というルールを用いることもあります。手取り38万円の場合なら3.8万円が目安になりますが、夫に趣味や交際費が少ない場合はもっと低くても問題ないケースもあるのです。
小遣い1万2千円でも満足できる?
夫に交際費がなく、趣味も読書程度で、お弁当も自分で作り、お酒も飲まない場合、1万2千円でも十分にやりくりできる方も多くいます。特に節約志向の強い家庭や、将来の貯蓄を重視する場合は、夫婦で納得の上ならこの金額も妥当です。
むしろ問題なのは、本人の不満や無理が生じているかどうか。ご主人が現在の額に納得していれば、大きな問題にはならないと考えられます。
3人家族の食費10万円は高い?
総務省の家計調査(2023年)によれば、3人家族の平均食費は約7.5万円〜8万円台。外食を含む場合でも、10万円はやや高めの水準です。特にオーガニック食材を中心に購入する場合は単価が高くなるため、そのぶん全体の食費が増えている可能性があります。
とはいえ、健康や安全を重視する家庭方針として納得できていれば、その価値は十分あります。ただし将来の教育費や夫の収入減に備えるなら、支出バランスを見直す時期に来ているかもしれません。
食費を抑えるためのアイデア
- 国産・無農薬にこだわりつつ、地元の産直市場や生協を活用
- オーガニックは一部食材に絞り、使い切る献立計画を徹底
- 「週に1回だけ外食」などルールを設けて外食費の削減
これらを意識するだけでも月1〜2万円の節約につながる可能性があります。
理想の家計バランスを知る
FP(ファイナンシャルプランナー)の目安では、収入に対して次のような支出割合が健全とされています。
支出項目 | 理想割合 |
---|---|
住居費 | 25〜30% |
食費 | 10〜15% |
通信費 | 5%前後 |
保険 | 5〜10% |
娯楽・交際費 | 10〜15% |
貯蓄 | 10〜20% |
この目安と比較しながら、自宅の家計を見直してみると、どこに偏りがあるかが見えてきます。
まとめ:夫婦で納得するバランスが最優先
夫の小遣いが1万2千円という金額は、確かに平均より低めですが、ご家庭の状況やご本人の生活スタイルを踏まえると、それほど「少なすぎる」とも言い切れません。今後の収入減や教育費を見越して、家計を引き締めることは大切ですが、支出全体の見直しや夫婦間のコミュニケーションが何よりも大切です。
大切なのは「周囲の平均」よりも「家族として納得できる家計の形」です。節約の工夫をしつつ、家族みんなが無理なく安心できる暮らしを目指しましょう。
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