国民年金の制度は、昭和から平成にかけてさまざまな変更がありました。特に、学生時代の年金加入が任意だった時期や、国民年金3号の導入などが関係しています。この記事では、昭和40年生まれの方が直面している問題について解説し、未納の年金分をどう扱うか、どのように考えたらよいのかを詳しく説明します。
国民年金の加入義務と昭和・平成の違い
昭和40年生まれの方が学生時代、年金の加入についてあまり意識がなかったのは、当時の年金制度が現在とは異なっていたからです。昭和60年までは、学生の国民年金加入は任意だったため、通知が来ない限り加入していない場合もありました。その後、国民年金3号の制度が導入され、学生でも扶養されている親のもとで年金加入が義務付けられるようになりました。
これにより、当時未納だった年金分について、現在の年金制度において問題が発生することがあります。
未納の年金分を支払う選択肢
現在、未納の年金分を支払う方法として、過去の未納分を後から支払う「後納制度」があります。しかし、この支払いには一括で支払う必要があり、負担が大きい場合があります。例えば、40万円ほどの一括払いをする必要がある場合、その金額を支払うことができない場合も考えられます。
また、後納制度を使って支払うことで、将来的に受け取る年金額が増える可能性もあります。未納分を支払わずに、年金を受け取る額が少ないままで終わるより、長期的に見ると支払う価値があるかもしれません。
月々の受け取り額が少ない場合の考え方
年金の受け取り額が月々6000円程度少ないという点について、役所の職員が提案した通り、長い期間(90歳まで)もらい続けることで、最終的に支払った額を上回ることもあります。したがって、年金受け取りを続けることは経済的に有利になる可能性があります。
そのため、未納分を払うかどうかを決める際には、今後の健康状態や年齢を考慮し、どれくらい年金を受け取りたいか、どのくらいの期間受け取り続けたいかを冷静に考えることが重要です。
まとめ:支払いの選択肢と最適な判断
未納の年金分を支払うかどうかは、将来の年金受け取り額や現在の経済状況、支払いの負担を総合的に考慮して決めるべきです。後納制度を利用すれば、将来的に年金受け取り額が増えることは間違いありませんが、一括で支払う金額が負担となる場合もあります。自身の状況に合った選択を行い、必要であれば専門家に相談することをお勧めします。
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