ローン返済をうっかり忘れた後、登録していない自宅の固定電話に信用金庫から督促の電話があったというケースは実際に起こり得ます。今回はこのような場合に、信用金庫側の対応は適法なのか、またどんな背景があるのかをわかりやすく解説します。
登録していない電話番号に連絡がくる理由とは?
金融機関は返済遅延が発生した場合、契約時に登録された連絡先に加え、調査に基づき第三者から得られた連絡先へも接触を試みることがあります。
特に信用金庫など地域密着型の金融機関では、住宅地図や電話帳情報などから固定電話を調査することがあります。これは金融機関が「債権保全」のために法的に許されている範囲で行われることです。
貸金業法・個人情報保護の観点から問題は?
基本的に金融機関は「必要かつ適切な範囲内」で情報を収集・利用できます。貸金業法や個人情報保護法に違反しない範囲であれば、第三者提供や利用が認められているケースもあります。
たとえば、公知情報(電話帳など)から取得した番号であれば、個人情報保護法の「本人の同意なしに取得してよい例外」に該当する場合があります。
固定電話に督促があった実例とその対応
実例:携帯番号のみ登録していたAさんが、2週間以上返済を滞納。携帯がつながらず、数日後に固定電話(過去に別契約で利用)に信用金庫から連絡が。
この場合、連絡手段が途絶えたことを理由に、以前の契約情報や地域情報から自宅番号を調べた可能性があります。最終的に本人確認後、支払いの意思を確認したうえで督促が解除されました。
もし納得できない場合の対処法
- 信用金庫の窓口に直接問い合わせ:個人情報の取扱について説明を求めましょう。
- 金融ADRや第三者相談窓口へ連絡:話し合いが難航する場合に備え、中立機関を利用する手段もあります。
- 今後の連絡先を明確に記載して再提出:今後の督促連絡を避けたい番号がある場合は、あらかじめ書面で伝えておくとよいでしょう。
トラブルを避けるためにできること
・携帯の着信拒否や長期間の未接続があると、代替連絡先に移行されやすくなります。
・返済期日が近いときはアラート機能や自動引き落とし設定を活用し、うっかりミスを減らす対策も有効です。
まとめ:金融機関の行動には一定の正当性がある
登録していない固定電話に信用金庫から督促があるのは一見不自然に思えますが、法律や業務上の「正当な債権回収」の一環として行われているケースが多いです。
疑問に感じたときは、まずは冷静に事実確認し、納得できる説明が得られるまで誠意を持って対応することが大切です。
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