任意保険で2台目を賢く契約する方法｜等級の引き継ぎや新規扱いの注意点とは？

複数台の車を所有する場合、自動車保険の等級の扱いや契約の仕方には工夫が必要です。特に1台目が長年乗っていて20等級などの高等級であれば、その恩恵を最大限に活かしたいもの。この記事では、2台目を新たに購入・契約する際に注意すべきポイントや、保険料を抑えるための方法について詳しく解説します。

等級の仕組みと引き継ぎの基本

自動車保険には「ノンフリート等級制度」があり、継続的に事故がなければ等級が上がり保険料が割安になります。等級は原則として車ごとではなく、契約者単位で管理されるため、車の入れ替えをする場合は等級の引き継ぎが可能です。

たとえば、現在の車（A車）を通勤用からレジャー用に変更し、新たに長距離走行用の車（B車）を購入する際に、A車の20等級をB車に移すことができます。これにより、使用頻度の高いB車の保険料を抑えることができます。

2台目の車を新たに保険契約する場合は、通常6等級からのスタートになります。ただし、保険会社によっては「複数所有新規特則（セカンドカー割引）」が適用できる場合があり、7等級（事故有係数適用期間なし）で契約できる特典もあります。

この特則を使うには、以下の条件を満たす必要があります。

このような制度を活用すれば、新規契約でもある程度保険料を抑えることが可能です。

実は、保険の等級自体は「契約単位」に紐づいているため、「等級を入れ替える」という概念は正確には存在しません。しかし、車の入れ替え手続きとして1台目の契約を車両変更し、2台目に保険を適用させることは可能です。

具体的には、1台目の保険契約で「車両入替」を行い、2台目の車に対してそのまま契約を適用し、1台目の車には新たに別契約（新規6等級またはセカンドカー特則）を結ぶ形になります。

以下のようなケースでは事前に保険会社への確認が必須です。

保険会社によって対応が異なるため、個別の事情を正確に伝えて確認しましょう。

実例として、Kさん（40代男性・会社員）は、20等級の愛車をレジャー用にまわし、新しく購入した通勤用のハイブリッド車にその等級を適用。古い車はセカンドカー特則で7等級から契約し、結果的に年間保険料を約3万円削減できました。

このように、保険の仕組みを理解し、合理的に等級を活用することで家計にも大きなメリットが生まれます。

2台目の車両を購入した際に、既存の等級を活かす方法としては「車両入替による等級継承」や「セカンドカー割引」の活用が有効です。適切な手続きを取れば、保険料を大幅に抑えながら安心して複数台所有が可能になります。保険会社や代理店への相談を通じて、自分にとって最適な方法を選びましょう。