副業として宅録ナレーションを始める方が増えていますが、税金や扶養、確定申告について「何から手をつければいいか分からない」という声も多く聞かれます。特に主婦や扶養内で収入を得ようとする場合、収入の管理や申告方法は慎重に行う必要があります。本記事では、初めての副業でも安心できるよう、税や扶養の基本をわかりやすく解説します。
まず確認!相談先は「税務署」か「市役所」か?
税金や確定申告に関する相談は、税務署が専門です。最寄りの税務署に連絡すれば、個人事業主としての収入申告や経費の扱い方などを教えてもらえます。
一方、健康保険・扶養範囲に関することは、市区町村役所の国保・年金課、または配偶者の勤務先の人事・社会保険窓口が対応することが多いです。相談内容に応じて問い合わせ先を使い分けましょう。
月8万円の収入と扶養の範囲について
「扶養内で働く」ためには、年間収入が103万円以内であることが重要な目安です。月8万円であれば年間96万円程度なので、税制上の扶養内に収まります。
ただし、社会保険の扶養は「年間収入130万円未満」が目安とされ、こちらも注意が必要です。また、月収が多い月があると年収見込みが上がるため、毎月安定した収入であるかも判断基準となります。
副業の収入は「雑所得」か「事業所得」か?
ナレーション収入は、継続的な業務であれば「事業所得」として扱われることが多く、開業届を出せば青色申告が選択でき、節税にも有利です。
一方、単発で月に数件、収入も少額な場合は「雑所得」として確定申告すれば問題ありません。判断に迷う場合は税務署で相談すると確実です。
経費にできるものとは?
自宅で収録を行う場合、次のような支出は必要経費として計上可能です。
- ● マイク・オーディオインターフェースなどの機材費
- ● 録音ソフトのサブスクリプション
- ● 防音対策グッズ
- ● 電気代やインターネット代(按分が必要)
領収書やレシートを保管し、月ごとに帳簿をつけておくことで、確定申告がスムーズになります。
確定申告の必要性と提出方法
年間所得が48万円を超えると、所得税の課税対象となり、確定申告が必要になります。所得=収入-経費で計算するため、実際にかかる税金は経費次第です。
申告は、e-Tax(国税庁のオンライン申告)を使えば自宅からでも可能です。会計ソフト(freeeやマネーフォワード)を使うと初心者でも簡単に記帳・申告ができます。
まとめ
宅録ナレーションを副業で始める場合、税金・扶養・経費・確定申告など多くのポイントを押さえる必要があります。特に「どこに相談すればいいのか」が分からない場合は、税務署と市役所を適切に使い分けることが重要です。
月収8万円程度でも、しっかり準備しておけば不安なく活動を続けられます。収入が増えた場合にも対応できるよう、早めに帳簿管理を習慣づけましょう。
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