給料日から始める生活再建術｜自己破産中でもできるお金のやりくり実践ガイド

給料日が近づくと嬉しい気持ちの反面、不安も募ることがあります。特に、自己破産の手続き中や家計の厳しい状況下では、どこから手をつけてよいのかわからない方も多いでしょう。この記事では、給料日当日から使える現実的な家計のやりくり方法を解説します。

まずは全体の支出を「見える化」する

最初に行うべきは、今月必要な支出を一覧化することです。家賃・光熱費・食費・通信費など、固定費と変動費を分けて書き出しましょう。

たとえば、以下のようにリストアップします：

この合計と今月の手取りを照らし合わせることで、まず何を優先すべきかが見えてきます。

支出に優先順位をつけることは非常に重要です。電気・水道・ガス・家賃などのライフラインを維持する費用は最優先に支払うべきです。

万が一支払えない場合は、支払い猶予や分割払いの相談を速やかに行いましょう。多くの自治体や企業では、一時的な猶予制度を用意しています。

次に生活費（特に食費）を週ごとに予算化し、封筒などで現金管理をおすすめします。たとえば今月の食費が2万円なら、週ごとに5,000円ずつ封筒に分けることで無駄遣いを防げます。

急な買い物を防ぐため、冷蔵庫の在庫を活用した「食材使い切りメニュー」を作るのも有効です。買い物前には必ずメモを作成し、「予算内で済ませる」ことを意識しましょう。

夫が離職中であっても、臨時収入を確保する方法はいくつかあります。短期のアルバイトや在宅ワーク、副業（クラウドソーシング等）も検討対象です。

また、生活困窮者自立支援制度（自治体の福祉窓口）では、住居確保給付金や就労支援が受けられることもあります。[参照]厚生労働省：生活困窮者自立支援制度

自己破産手続き中であれば、すでに依頼している弁護士や法テラスの担当者に生活状況を伝えることが大切です。彼らは債権者とのやりとりだけでなく、生活再建のアドバイスも行ってくれます。

また、ケースによっては生活保護の申請や、一時的な福祉融資（社会福祉協議会）などを案内される場合もあります。

複雑な家計簿ではなく、「使った項目」「金額」「日付」の3点だけを記録するシンプルな家計簿をつけてみましょう。継続することが節約のカギとなります。

100円ショップや無料アプリでも管理ができるため、自分に合ったスタイルを見つけることが大切です。月末には1か月の支出を振り返る時間を作りましょう。

給料日という節目は、お金を見直す絶好の機会です。自己破産中であっても、支出の優先順位を明確にし、必要な支援制度を活用することで、少しずつ立て直しが可能です。

「今の自分にできること」を積み重ねることで、不安は必ず軽くなっていきます。今日できることを丁寧にこなして、明日を前向きに迎えましょう。