海外に長期滞在する際、現地通貨でスムーズに決済できる手段として注目されているのが「WISEカード(旧TransferWiseカード)」です。特に為替手数料の安さや、複数通貨を管理できる利便性から、多くの海外渡航者や留学生に利用されています。この記事では、WISEカードの仕組みや日本の銀行口座との連携方法、地方銀行にも対応しているのかといった点を詳しく解説します。
WISEカードの基本的な仕組み
WISEカードは、国際送金サービス「Wise」が発行するVISAデビットカードです。Wiseアカウントにチャージされた残高から、各国通貨で直接決済が可能です。為替手数料は実勢レートに近く、非常に低コストで両替・支払いができます。
Wiseカードの特徴は、多通貨アカウント機能を備えており、米ドル・ユーロ・ポンド・日本円など40以上の通貨に対応している点です。海外ATMでの現地通貨引き出しや、VISA加盟店での支払いに対応しています。
日本の銀行口座との連携はどうなる?
WISEカードは、日本の銀行口座からWiseアカウントに入金(チャージ)して使う仕組みです。つまり、日本円をWiseアカウントに送金し、そこで両替した通貨を使ってカード支払いが行われます。
入金は「国内送金」形式で行われ、Wise指定の日本の銀行口座に振込むことでアカウントに反映されます。
地方銀行でもWISEへの入金はできる?
答えはYES。地方銀行の口座からでもWiseへの入金は可能です。振込先としてWiseが指定する銀行口座(通常は三井住友銀行などの大手行)に対して、自身の地方銀行口座から通常の国内振込を行えば問題ありません。
ただし、銀行によってはインターネットバンキングに対応していなかったり、振込時にWiseの指定する「振込参照番号」を正しく入力できない場合があるため、事前に手続き方法を確認しておくことが大切です。
カード名義や本人確認の注意点
WISEカードを申し込むには、Wiseアカウントで本人確認書類(パスポート、マイナンバーカードなど)を提出し、審査を完了させる必要があります。カードの名義は本人確認書類と一致している必要があるため、「旧姓」や「異なる名義」での申込は不可です。
現在の氏名と異なるカードで不便を感じている場合は、WISEカードを新たに作ることで、海外生活をスムーズに進める手段となります。
海外での利用例と活用のコツ
たとえばイギリスに留学するケースでは、出発前に日本の銀行からWiseアカウントに入金し、ポンドに両替。WISEカードでそのまま現地でショッピングやATM引き出しが可能です。
また、滞在国が複数の場合でも、通貨ごとに残高を管理できるため、国を移動しても1枚のカードで継続利用できる点も大きな利点です。
まとめ:WISEカードは海外生活の強い味方
WISEカードは、地方銀行ユーザーでも問題なく利用可能で、日本円の入金や多通貨対応に優れた国際デビットカードです。海外での生活や長期出張、留学の際には、安全・安心かつ低コストな決済手段として非常に有効です。
正しい本人確認と適切なチャージ手順を押さえれば、WISEカードは海外滞在中の強力な味方となってくれることでしょう。
コメント