国民健康保険を二重払いしてしまった時の返金手続きと振込までの流れ

うっかりミスで国民健康保険（国保）を二重に支払ってしまったというケースは、実は珍しくありません。金額が大きいと「いつ返金されるのか」「本当に返ってくるのか」など、不安になる方も多いでしょう。この記事では、二重払いが発生した際の手続きの流れや返金時期、実際の体験談などをもとに詳しく解説していきます。

国保を二重払いしてしまう原因とよくある事例

二重払いは、口座振替とコンビニ支払いの併用、またはマイナポータルなどを使ったオンライン納付との重複などでよく起こります。特に引越し直後や年度替わりの時期は注意が必要です。

例として、ある方は月初にコンビニで支払った後に、口座振替で同じ金額が引かれてしまい、合計18万円の二重納付となったケースがありました。

市区町村の担当窓口に問い合わせをすると、「還付請求（払い戻し）申請書」の提出を求められることが一般的です。多くの場合、郵送で書類が送られてくるか、窓口で直接受け取ることができます。

記載内容には、支払った日付、支払方法、返金先口座情報などを正確に記入しましょう。誤字や記入漏れがあると、処理が遅れる可能性があります。

返金までにかかる期間は自治体により異なりますが、おおむね1〜2か月程度が目安です。処理が完了すると、「還付決定通知書」が送られてくる場合もあります。

特に大型連休や決算期などの繁忙期には、処理に時間がかかることがあるため、早めに問い合わせることをおすすめします。

返金は原則として、指定した銀行口座に振込で行われます。自治体名義で振り込まれるため、通帳やネットバンキングで「〇〇市役所」や「〇〇区役所」などの名義を探してみてください。

なお、振込日などは事前に通知が来ない場合もあるため、定期的に口座残高を確認しておくと安心です。

すでに申請書を提出して1か月以上経っても音沙汰がない場合は、自治体の国保担当窓口に進捗を確認するのが確実です。本人確認書類や申請控えを手元に用意しておくとスムーズに対応してもらえます。

また、まれに「書類不備」や「口座情報相違」などの理由で処理が止まっている場合もあるため、放置せず連絡を取りましょう。

国保の二重払いは、ミスに気付いて正しい手続きを踏めば基本的に全額返金されます。返金までの期間は自治体ごとに差があるため、焦らず、かつ定期的な確認も忘れずに行うことが大切です。大切なお金を確実に取り戻すためにも、記録を残しながら対応していきましょう。