個人賠償責任保険は引っ越し時のトラブルに使える?家族間トラブルや補償対象をわかりやすく解説

自動車保険

身近な人の引っ越しを手伝っている最中、うっかり高価な家電を破損してしまった…そんな時、頼りになるのが自動車保険などに付帯できる「個人賠償責任保険」の特約です。しかし、保険が使えるケースと使えないケースには違いがあります。本記事では、その仕組みと活用方法を解説します。

個人賠償責任保険とは?

個人賠償責任保険(特約)は、日常生活で他人の物を壊したり、ケガをさせたりしたときの「法律上の損害賠償責任」に対して保険金が支払われる制度です。

多くの場合、自動車保険や火災保険にオプションとして付ける形で加入します。補償範囲は非常に広く、買い物中に商品を壊した、飼い犬が人に噛みついたといった日常のトラブルに対応できます。

家族への損害は対象外?補償対象者の定義

この保険のポイントは、「誰に対して損害を与えたか」にあります。多くの保険では同居の親族や配偶者など、被保険者と『同一生計』の家族への損害は対象外です。

ただし、別居して生計が分かれている子ども(既婚で独立した子など)は「他人」とみなされ、補償対象になる可能性があります。つまり、結婚して別世帯の長男宅での事故なら、補償対象となる可能性が高いです。

引っ越し手伝い中の破損は保険の対象になる?

引っ越し中にテレビなどの家財をうっかり壊してしまった場合、個人賠償責任保険が適用されるかは、「偶然の事故」であり、かつ被害者が補償対象となる相手かどうかが判断基準です。

今回のケースのように、親が結婚して別居している息子宅でテレビを破損した場合、「他人の所有物を壊した」とされるため、補償される可能性があります。

保険会社に確認すべきポイント

  • 損害を与えた相手が「同居・同一生計」かどうか
  • 偶然の事故として認定されるか
  • 加入している個人賠償責任特約の契約内容と免責条件
  • 示談交渉サービスがあるか

保険金を受け取るには、証拠写真や状況説明書の提出が必要になる場合もあります。

申請の流れと注意点

事故が起きたら、まずは加入している保険会社の窓口へ連絡し、事故状況を説明します。被害者が家族であっても、生計が別であることを証明できれば、対象になることがあります。

テレビの購入証明書や写真、破損の状況、引っ越し当日の詳細などを整理しておくと、スムーズに審査が進みます。

まとめ:家族間でも「別世帯」なら保険が使える可能性が

個人賠償責任保険は、引っ越しや日常の不測のトラブルに備える有効な手段です。結婚して別世帯となった子どもの家財に対して損害を与えた場合、多くのケースで補償対象になります。ただし、契約内容によって条件が異なるため、事前に保険会社に確認することが重要です。

日常生活のリスクに備え、個人賠償責任保険の内容を一度見直しておくことをおすすめします。

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