自動車ローンの申込み時に「他社借入なし」と記載したものの、実際には残債があるというケースは少なくありません。家族の前など事情があるとはいえ、金融機関から見れば「虚偽申告」にあたる可能性があります。本記事では、ローン審査における他社借入の申告が審査や今後に与える影響、バレる仕組み、そして適切な対処法についてわかりやすく解説します。
なぜ他社借入は申告しなければいけないのか
ローンの審査では、申込者の返済能力を判断するために「現在どのくらいの借金を抱えているか」が非常に重要な項目です。
他社借入の情報は、信用情報機関(CIC・JICC・KSC)を通じて全て共有されています。つまり、申告しなくても金融機関側で確認できる仕組みになっており、嘘はすぐに発覚します。
虚偽申告がバレる仕組み
たとえば以下のような手順で確認が行われます。
- 申込みと同時に信用情報を照会
- 各信用情報機関から現在の借入残高・返済状況が一覧で表示
- 申告内容と実際の情報を自動的に突き合わせ
この際、「他社借入なし」と申告したにもかかわらず、残債が記録されていれば金融機関は「虚偽申告」として処理します。
審査にはどう影響するのか
虚偽申告が発覚すると、主に以下のような結果になります。
- 審査落ちの可能性が非常に高くなる
- その金融機関で今後の融資が難しくなる
- 場合によっては信用情報に「申込内容との不整合」として記録が残る
借入額が少額(たとえば14万円)であっても、「嘘をついた」という事実が大きな問題となります。金額の大小ではなく、信頼性の欠如とみなされます。
家族の前など事情がある場合はどうするべきか
申込みは必ず落ち着いた環境で、正確な情報を元に行うことが重要です。どうしても他人に見られたくない場合は「あとで入力します」と言って場を離れるなどの工夫を。
また、入力前に借入状況をメモしておくなどの準備も有効です。
今後への影響と取り戻すための方法
もし虚偽申告によって審査に落ちた場合、次のような対応を検討しましょう。
- 別の金融機関に正直に申告して再申請
- 借入額を完済してから一定期間(3~6か月)空けて再チャレンジ
- CICなどの信用情報を一度本人開示して内容確認
信用情報に異常がなければ、時間を置くことで再申請は可能です。ただし、同じ銀行への申込みは控えましょう。
まとめ:誠実な申告が審査通過への近道
たとえ少額でも、他社借入を申告しないことは大きなリスクを伴います。銀行は数字だけでなく、申込み者の誠実性も審査します。
正直に申告し、必要であれば理由を伝えることで、かえって信頼される場合もあります。今後の審査に影響を残さないためにも、正しい情報で申し込むことが最も重要です。
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