最近、「+63 946 384 9191」などの国際番号から、VISAカードの利用に関するショートメッセージが届いたという相談が増えています。「通常と異なるアクセスが確認されたため機能を制限した」「解除のためにURLをクリックしてください」といった内容が書かれていることが多いですが、これは極めて危険なフィッシング詐欺の可能性があります。
+63からのメッセージに注意すべき理由
+63はフィリピンの国番号であり、日本の金融機関やカード会社がこの番号から連絡することはまずありません。こうしたSMSは詐欺グループが無差別に送信しており、文面も巧妙に本物のカード会社を装っています。
実際に送られてくる内容は「カードの利用に異常があったため制限した」というものが多く、焦ったユーザーがリンクをクリックしてしまうことを狙っています。
典型的なフィッシング詐欺の手口とは?
フィッシング詐欺は以下のような手順で行われます。
- 不安を煽る内容のSMSを送信
- 偽のサイトに誘導し、カード番号やパスワード、認証コードを入力させる
- その情報を使って不正利用・送金・盗難を行う
サイトの見た目は本物そっくりで、VISAや三井住友カード、楽天カードなどを装っているケースもあります。
実際の被害事例
消費者庁や警視庁には、SMS内のURLをタップして偽サイトにアクセスしてしまい、カード情報や個人情報を盗まれたという報告が多数寄せられています。
中には不正送金が行われ、数十万円以上の被害に遭った人もいます。特に高齢者やITリテラシーが低い層が狙われやすく、家族のサポートも重要です。
届いたらどうすればいい?対処法まとめ
このようなSMSが届いた場合は、次のように対応してください。
- 絶対にリンクをクリックしない
- VISAなどの公式サイトやカスタマーサポートに直接問い合わせる
- スマホの迷惑SMS設定を強化する
- 万が一リンクをクリックしてしまった場合はすぐにカード会社に連絡し、カードの停止や再発行を依頼
不安がある場合は、警察のサイバー犯罪相談窓口にも相談可能です。
被害を防ぐために今すぐできる対策
今後同様の詐欺から身を守るために、以下の対策をおすすめします。
- スマホのフィルター機能で国際SMSや不審な送信者をブロック
- カード会社の公式アプリや通知機能を利用し、リアルタイムで利用状況を把握
- 二段階認証やワンタイムパスワードなどのセキュリティ機能を有効化
また、家族や周囲にもこのような詐欺の存在を周知し、被害を未然に防ぐ意識を共有しましょう。
まとめ:不審なSMSはまず疑うのが鉄則
+63など海外番号からのカードに関する警告メッセージは、ほぼ間違いなくフィッシング詐欺です。焦らず、冷静に対応し、絶対にリンクをクリックしないことが大切です。カード会社や公的機関の公式連絡先を利用し、常に情報の正確性を確認する習慣を身につけましょう。
このような詐欺は今後も手口を変えて現れる可能性があるため、日常的にセキュリティ意識を高く持ち、安心・安全なネットライフを送りましょう。
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