高額な着物をショッピングローンで購入してしまい、気づけば借金が年収を上回っていた…。そんな状況に陥る方は少なくありません。本記事では、年収を超えた借金を抱えた場合の現実的な返済プラン、法的救済措置の可能性、そして今後の対策について詳しく解説します。
まずは現状を正確に把握する
借金問題を解決するためには、まず自分の「借金総額」「月々の返済額」「収支のバランス」を正確に整理する必要があります。以下の情報を紙に書き出すことで、問題の全体像が見えてきます。
- 借入先と借入額(例:着物ローン100万円×2件、50万円×2件、自動車ローンなど)
- 毎月の返済額(元利合計)
- 手取り収入と固定支出(家賃、光熱費、食費など)
月の手取りが16万円で返済が8万円を超えるようなら、生活費の捻出が厳しくなり、破綻リスクが非常に高い状態です。
着物ローンは任意整理・自己破産の対象になる?
着物などの高額商品をショッピングローンで購入した場合、それが生活に不要な「ぜいたく品」とみなされる可能性はあります。しかし、それでも任意整理や個人再生、自己破産などの債務整理手続きの対象にすることは可能です。
ただし、以下のような点には注意が必要です。
- 最近購入した商品(特に6ヶ月以内)については免責不許可事由となる可能性がある
- 財産とみなされる場合は処分の対象になる可能性がある
このようなケースでも、弁護士を通じて適切に説明・申告を行えば、返済の減額や免除の対象にできる場合があります。
返済が厳しいと感じたらすぐに専門家へ相談
一人で悩まず、まずは弁護士や司法書士に無料相談してみることをおすすめします。最近では借金問題に特化した法律事務所が多数あり、電話やオンライン相談にも対応しています。
たとえば「借金減額診断」や「無料債務整理相談」などのサービスを活用すると、自分に適した返済プランが見つかる可能性があります。
完済前提なら:生活費と返済のバランスを見直す
債務整理をせずに返済を継続したい場合は、次の対策を検討してみましょう。
- 不要なサブスクや固定費を見直す
- 副業やアルバイトで収入を増やす
- 支出記録をつけて家計の見直しを行う
毎月の生活費を極限まで抑えるより、収入を増やす工夫をした方が健全な方法です。また、カードローンなど高金利の借金がある場合は、おまとめローンで金利を下げるのも一つの手段です。
着物自体はどうなる?売却という選択肢も
ローンで購入した着物が手元にある場合、着物買取サービスの利用も検討してみましょう。近年は宅配買取を受け付ける業者も多く、思ったより高く売れることもあります。
例:
有名作家の着物:5万〜30万円程度
小物類や和装バッグ:数千円〜1万円程度
査定は無料のところが多いので、気軽に依頼してみても良いでしょう。
まとめ:早めの対処がカギ
年収を超える借金を抱えてしまっても、状況を正しく把握し、必要な支援を受けることで立て直しは可能です。着物ローンのようなショッピングローンも、債務整理の対象になる可能性はあります。
完済を目指す道も、法的な整理を検討する道も、自分に合った方法を選ぶためには一度専門家に相談するのがベストです。
「高い勉強代だった」と後悔するより、これをきっかけに金銭管理を見直し、前向きな一歩を踏み出していきましょう。
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