共働き夫婦での家計管理は、収入バランスや生活スタイルに応じて柔軟に見直すことが重要です。とくに結婚したばかりのタイミングでは、共有費やお小遣いの分け方に悩むことも多いでしょう。この記事では、家計の無理のない見直し方や、共有費と自由費のバランスのとり方をわかりやすく解説します。
現在の家計状況を把握しよう
まず、実際の支出を整理してみましょう。以下はよくある夫婦二人暮らしの例です。
項目 | 金額(円) |
---|---|
家賃 | 96,000 |
光熱費 | 12,000 |
食費(外食含む) | 52,000 |
交通費 | 7,000 |
日用品 | 6,000 |
娯楽費 | 10,000 |
通信費 | 7,000 |
合計:190,000円。夫婦で15万円ずつ集めて30万円の共有費があるため、11万円が毎月貯蓄に回せています。
見直しの余地がある家計項目は?
この家計で注目すべきは食費と娯楽費です。特に食費が5万円を超える場合は、以下の見直しが効果的です。
- 週末のまとめ買い+献立計画
- 外食頻度を週1回までに
- 冷蔵庫内のロス削減
娯楽費についても、サブスクの見直しやお出かけの事前予算設定で節約できます。
共有費は収入に応じて傾斜配分できる?
共有費を夫婦同額にするか、収入に応じて割合で決めるかは家庭によって異なります。公平性を意識するなら、「収入比で負担を決める傾斜方式」も検討しましょう。
例えば夫の収入が月40万円、妻が20万円であれば、6:4や7:3といった比率で共有費を負担することが可能です。収入に差がある場合、同額負担では精神的にも経済的にもプレッシャーになりかねません。
お小遣いの管理と“見える化”のすすめ
夫婦がそれぞれ自由に使えるお金(お小遣い)を持つのは重要ですが、ある程度の見える化も必要です。お互いの信頼のもとで以下を共有するだけでも安心感が得られます。
- 月のお小遣いの上限
- 大きな買い物の報告(例:3万円以上など)
- 将来の貯蓄目標との兼ね合い
完全な管理ではなく「方向性の共有」を意識しましょう。例えば、「今月は旅行資金を優先するからお小遣いは抑えようね」といった話し合いができれば十分です。
家計簿は定期的な振り返りが鍵
家計は月1回のチェックをルーティンにすることで健全化します。特に以下のような点を定期的に確認しましょう。
- 実際の支出と予算のズレ
- 無駄な出費がなかったか
- 貯金額の達成状況
アプリやスプレッドシートを活用して、夫婦どちらも気軽に見られる形にしておくと続けやすくなります。
まとめ:共有費・自由費・貯金のバランスがカギ
夫婦の家計管理は「完璧」を目指すより、「納得できる運用」を目指すのが現実的です。共有費のバランス、お小遣いの範囲、そして貯金への意識を話し合いながら調整していくことで、家計にも心にもゆとりが生まれます。
まずは家計の透明性を少しずつ高めることから始めてみましょう。
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