自損事故による等級ダウンについて：通院のみでも3等級ダウンするのか？

自動車保険の等級制度は、事故の内容によって等級がダウンするかどうかが決まります。今回のケースのように、自損事故で修理費用は自己負担し、手首を負傷して通院している場合でも等級に影響が出るかについて解説します。

1. 自損事故による等級ダウンの仕組み

自損事故とは、他者や他の車両に損害を与えない事故であり、単独で発生するものです。自動車保険では、自己負担で修理費用を賄う場合、物損部分については保険を使わないため等級には影響がありません。

しかし、ケガをした場合に「人身傷害保険」や「搭乗者傷害保険」を利用して治療費が保険で支払われた場合には、等級がダウンする可能性があります。

今回のように手首を負傷し、通院している場合、人身傷害保険を利用した際には、3等級ダウンの対象になります。保険を使用しない場合、等級は変わりません。ですので、保険を利用するかどうかをよく考える必要があります。

物損事故に関して、自費で車の修理を行う場合、保険を使用しないため等級には影響しません。修理費用が高額でない場合や自費で対応可能な場合、保険を使わずに修理することは、等級を守るための選択肢です。

たとえば、手首の怪我で通院し、その治療費を保険から支払った場合、保険会社はそれを記録し、翌年の更新時に3等級ダウンが適用されます。等級がダウンすると、保険料が上がるため、治療費と将来の保険料の増加分を天秤にかける必要があります。

自損事故で車の修理を自己負担した場合、等級には影響しませんが、怪我の治療費を保険で支払った場合、等級が3つ下がります。保険を使用するかどうかは、治療費と今後の保険料を考慮し、慎重に判断することが重要です。保険を利用するかどうかに迷った際には、保険会社に問い合わせて確認するのも一つの手段です。