Apple PayにVISAカードを登録したのに、支払い時に「iDでのお支払いですね」と言われて戸惑った経験はありませんか?実はこれは、Apple Payの仕様やカード発行会社の対応状況によって変わることがあります。本記事では、VISAカードをApple Payに登録した場合に起こりやすい「iD決済になる理由」や「タッチ決済との違い」、そしてVISAのタッチ決済を有効にする方法について、わかりやすく解説します。
Apple Payでの支払い方式には2種類ある
Apple Payで使われる非接触型決済には、主に以下の2つの方式があります。
- iD(アイディー)やQUICPay:日本国内で広く使われている電子マネー型の決済方式。
- Visaのタッチ決済・Mastercardコンタクトレス:国際標準の非接触決済方式(NFC Type A/B)です。
Apple Payにカードを登録したとき、そのカードが対応している方式によって、自動的にiDやタッチ決済が割り当てられます。つまり、カード自体がタッチ決済に対応していても、Apple Pay上ではiDでしか使えないケースがあるのです。
なぜVISAカードをApple Payに登録するとiDになる?
Apple Pay上でVISAカードがiDとして登録される理由は、主に以下のような要因が関係しています。
- VISAのタッチ決済がApple Payに非対応のカード発行会社:たとえば、一部の三井住友カードなどはiDとしてしか使えないことがあります。
- Apple PayでのVisaタッチ決済は2021年以降に一部対応が進んだが、すべての店舗で対応しているわけではない。
- 登録時の設定によってiDにしか紐付いていない:Walletアプリ上でカードに「iD」と記載があれば、iDとしての決済しかできない設定になっています。
つまり、カードにタッチ決済マークがあっても、Apple Pay上で使う際はその限りではないということです。
タッチ決済を使いたい場合の確認と対処方法
Apple PayでVisaのタッチ決済を使いたい場合、以下のポイントを確認しておきましょう。
- カード発行会社がVisaタッチ決済に対応しているか(例:三井住友カードの対象カードなど)
- Walletアプリでカードの詳細を開き、「Visa」マークがあるか:iDだけの表示ならiD決済しかできません。
- Visaのタッチ決済に対応した端末・店舗か:日本では「VISAタッチ決済対応」と表示がある店舗でのみ利用可能。
また、三井住友カードの公式サイトなどでは、タッチ決済に対応した設定方法が紹介されています。
iD決済とVisaタッチ決済の違いは?
以下のような点で違いがあります。
項目 | iD | Visaタッチ決済 |
---|---|---|
方式 | 電子マネー | 国際ブランドのカード決済 |
加盟店 | 国内中心 | 世界中の対応端末 |
還元率 | 発行会社次第 | 特典キャンペーンがあることも |
レジでの表現 | 「iDで」 | 「クレジットのタッチで」 |
同じVISAカードでも、決済方式が異なれば付与されるポイントや割引特典が異なるケースもあります。特にキャンペーンを狙っている場合は、決済方式に注意が必要です。
どうすればApple PayでVisaタッチ決済ができる?
次の方法を試してみてください。
- カード発行元に問い合わせる:Apple PayでのVisaタッチ決済対応状況を確認しましょう。
- カードの再登録:一部のカードは再登録することでVisaのタッチ決済が表示されるようになることもあります。
- iDとタッチ決済の両方を使えるカードを選ぶ:対応状況を見て発行会社を検討するのも一つの方法です。
また、タッチ決済を使いたい場合、支払い時に「iDで」ではなく「クレジットのタッチで」と伝えることで、レジ側で正しい処理をしてもらえる可能性があります。
まとめ:Apple Payの決済方式を正しく理解して使い分けよう
Apple Payに登録したVISAカードがiDとして表示されるのは、カード発行会社の対応状況やApple Payの仕様によるものです。タッチ決済を利用したい場合は、発行元の確認・カードの再設定・支払い時の伝え方がカギになります。
iDとVisaタッチ決済では、加盟店や還元率、利用範囲に違いがあるため、自分の目的や利用場所に合った使い方を選びましょう。
コメント