マイホーム購入後に悩むことの一つが「火災保険」の選び方です。保険料を抑えつつ、万が一の災害にも備えたいと考える方は多いでしょう。本記事では、火災保険の補償内容の選び方や、削れる部分について詳しく解説します。
火災保険の基本補償とは?
火災保険は基本的に以下の補償を組み合わせて契約します。
- 火災・落雷・爆発:家が火災や雷、爆発によって被害を受けた場合に補償されます。
- 風災・雹災・雪災:台風や突風、雹(ひょう)、大雪による損害をカバー。
- 水災:洪水や土砂崩れなどによる損害を補償。
- 盗難:空き巣被害などによる損害を補償。
- 破損・汚損:日常生活での思わぬ損害(例:子供が窓ガラスを割ってしまう)に対応。
水災補償は不要?ハザードマップだけで判断できるか
ハザードマップで「色がついていない」=水害のリスクが低いという認識を持つ方も多いですが、必ずしもそうとは限りません。
① ハザードマップに載っていなくても浸水することがある
過去の事例では、ハザードマップでリスクが低いとされていた地域でも、大雨による排水設備のキャパオーバーで冠水することがありました。
② 水災補償をつけるべきケース
以下の条件に当てはまる場合、水災補償の加入を検討すべきです。
- 近くに川や用水路がある
- 低地に位置する(周囲より標高が低い)
- 過去に浸水被害が報告された地域
③ 水災補償を外してもよいケース
一方で、次のような場合は水災補償を外すことで保険料を抑えられる可能性があります。
- 高台にある住宅
- 周囲に河川や水路がない
- 過去に水害の報告がない
火災保険で削減できる可能性がある補償
火災保険の補償を見直すことで、保険料を抑えることができます。以下のポイントをチェックしましょう。
① 破損・汚損補償を外す
破損・汚損の補償は、日常生活での不測の事故(例:壁に穴が開く、床に傷がつく)を補償するものですが、加入しなくても大きなリスクとはならない場合があります。
② 盗難補償を外す
治安が良い地域や、オートロック付きのマンションの場合、盗難補償を外すことも検討できます。
③ 家財保険の金額を調整
家財保険をつける場合、家財の価値を正しく把握し、過剰な補償にならないよう調整しましょう。
まとめ
火災保険の補償は、必要なものと不要なものを見極めることで、コストを抑えながら適切な補償を確保できます。特に、水災補償はハザードマップだけで判断せず、地形や過去の浸水実績も考慮すると良いでしょう。自身の住環境に合わせた最適なプランを選び、安心できる生活を送りましょう。
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