クレジットカードの滞納が債権回収会社に移管された場合、支払い手続きが通常と異なるため、トラブルが起きやすくなります。特にATMで過払いしてしまったケースでは、「返金されるのか?」「連絡はあるのか?」といった不安を抱える方も多いはずです。この記事では、過払い分の扱い、返金までの流れ、連絡方法などについて詳しく解説します。
債権回収会社への支払いとは?
クレジットカードの滞納が一定期間続くと、債権がカード会社から債権回収会社(サービサー)に譲渡または委託されることがあります。この時点で、今後の支払いや連絡窓口は債権回収会社になります。
サービサーから送られる「最終通告書」には、支払期限や振込先、今後の法的措置についての注意喚起などが記載されています。この通知が来た場合、支払いは急務ですが、金額や振込方法は慎重に確認すべきです。
過払いになってしまった場合の扱い
ATMから支払う際に金額を誤って多く振り込んでしまった場合、原則としてその差額は返金対象となります。ただし、債権回収会社側が過払いを把握していない場合、返金手続きが進まないこともあります。
通常、過払いに気づいた本人から連絡を入れ、返金希望の申し出をすることで手続きが開始されます。連絡しなければ放置されるケースもあるため、自発的な対応が重要です。
返金がされない原因と対処法
2〜3ヶ月経っても返金がない主な理由として以下が考えられます。
- 過払い分の存在に債権回収会社が気づいていない
- 返金の意思表示がされていない
- 返金先口座などの情報が不明で処理が止まっている
- 処理自体に時間を要している(特に年度末や繁忙期)
このような場合、まず債権回収会社のカスタマーサポートに電話し、「過払いの返金希望」である旨を伝えましょう。その際、支払い日・金額・振込先・過払い額などを正確に伝えることでスムーズに処理されます。
連絡前に準備しておくべき情報
以下の情報を手元に用意しておくと、問い合わせがスムーズに進みます。
- 支払い日と支払い方法(ATM・ネットバンキング等)
- 実際に支払った金額
- 請求額との差額(過払い額)
- 債権回収会社の通知書または連絡先情報
- 返金先の銀行口座情報
また、会話内容の記録として、問い合わせ日時と担当者名をメモしておくことも重要です。
返金処理にかかる日数の目安
返金処理は債権回収会社ごとに異なりますが、申請から2週間〜1ヶ月程度が目安とされています。ただし、返金先口座の確認や担当部署の処理の遅れがあれば、それ以上かかる場合もあります。
1ヶ月以上経っても返金が確認できない場合は、再度連絡して進捗を確認しましょう。
まとめ:返金対応は連絡がカギ。放置せず積極的に行動を
債権回収会社への過払いは、放置していても自動で返金されるとは限りません。連絡をしてはじめて処理が進むケースが多いため、「返金されない」と感じたらすぐに行動を起こしましょう。
・ATMで過払いした場合も返金は可能
・返金希望は本人からの申告が原則
・必要情報を整理して、速やかに問い合わせを
少しの手間で返金が受けられる可能性があるので、不安なままにせず、まずは債権回収会社へ連絡を入れてみましょう。
コメント