保険は将来への備えとして重要ですが、若いうちから高額な保険料を支払うことが本当に必要なのか、不安に思う方も多いでしょう。特に20代前半という、まだ収入が限られた世代にとっては、その影響は生活に直結します。この記事では、保険選びの見直しポイントをわかりやすく解説します。
20代で月5万円の保険料は妥当なのか?
月額5万円の保険料というと、年間で60万円。仮に年収が300万円前後だとすると、手取りの約20%に相当します。これは非常に大きな負担で、生活費や貯蓄にしわ寄せが来てしまう可能性が高いです。
この金額が妥当かどうかは、保険の内容によっても変わりますが、収入に対する保険料の目安は一般的に「手取りの5〜7%」程度が適正とされています。
「積立型保険」の落とし穴に注意
若い世代が高額な保険に加入する理由の多くは、「貯金代わりに積立型の保険を勧められた」ケースです。確かに、長期的に見ればお金が戻ってくる商品もありますが、その分、途中解約すると元本割れのリスクがある点には注意が必要です。
また、保険はあくまで“万が一”に備えるものであって、貯蓄や投資の代替と考えるには向いていない場合もあります。貯金やiDeCo、つみたてNISAなど、より柔軟性の高い選択肢も検討してみましょう。
生活を圧迫しているなら見直しを
保険は一度入ると「解約しにくい」と思われがちですが、生活がカツカツになっているなら見直しを考えるのは当然です。見直しの際は、以下のポイントを押さえましょう。
- 本当に必要な保障(死亡保険・医療保険など)だけに絞る
- 積立型から掛け捨て型への切り替えを検討
- 同年代・同収入層の保険料相場と比較する
たとえば、20代独身であれば、月2,000〜3,000円程度の掛け捨て医療保険で十分という意見も多くあります。
「知り合いから勧められた保険」は慎重に
保険の営業は、知人や友人から受けるケースも多いです。しかし、相手が保険会社のノルマ達成目的で商品を紹介している可能性もあり、本当にその人のためになる保険とは限りません。
たとえば、「一生安心」「老後がラクになる」と言われた内容が、実際には過剰な保障や不利な契約条件だったというケースも見られます。信頼できる第三者に相談するのが安心です。
無料で使える保険の相談窓口も活用しよう
最近では、全国に無料の保険相談サービス(例:保険見直し本舗、ほけんの窓口など)があります。第三者のFP(ファイナンシャルプランナー)が中立的な立場からアドバイスをしてくれるため、不要な契約や過剰な保険料の負担を防ぐことができます。
オンライン相談も可能なので、気軽にプロの意見を聞いてみましょう。自分のライフスタイルに合った保険に出会えるチャンスです。
まとめ:無理な保険料は将来の損失に
毎月5万円という保険料は、20代前半の若者にとってはかなりの負担です。保険は安心を買うためのものですが、そのせいで生活が不安定になるのでは本末転倒です。
一度、自分の生活や将来設計と照らし合わせて、「今本当に必要な保障は何か?」を考えてみましょう。必要なら見直しや解約も選択肢のひとつ。情報を集め、納得できる保険に加入することが、未来の安心につながります。
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