定期券の払い戻しタイミングは、わずかな差でも金額に大きな影響を与えることがあります。特に月をまたぐかどうかや、購入からの経過期間によって計算方法が異なるため、慎重な判断が求められます。本記事では、2024年3月6日から9月5日まで有効なPASMO定期券の払い戻しについて、6月5日と6月11日でどちらが得なのか、実例をもとにわかりやすく解説します。
定期券払い戻しの基本ルール
PASMOなどの交通系ICで購入した定期券の払い戻しは、以下のようなルールに基づいて計算されます。
- 未使用期間に応じて所定の月数の運賃を差し引き
- 払い戻し手数料は通常220円(鉄道会社により異なる)
- 1ヶ月未満の端数は1ヶ月として扱われる
3ヶ月定期の場合、「購入日を含む使用開始日」からの経過月数によって、月単位で残価を計算します。
定期の詳細と払い戻し条件
対象定期券:PASMO・区間:二俣川〜下丸子(経由:多摩川)・金額:¥126,530・期間:2024年3月6日〜9月5日
この定期券の払い戻し計算式は以下の通りです。
購入金額 − (経過月数分の1ヶ月定期運賃 × 月数) − 手数料
この定期券が6ヶ月有効であるため、6月5日払い戻しでは「3ヶ月経過」として扱われ、6月11日になると「4ヶ月経過」と見なされる可能性が高いです。
6月5日払い戻しの場合
・使用済月数:3ヶ月(3/6〜6/5)・差し引かれる定期代:約¥42,180 × 3 = ¥126,540(1ヶ月定期の3倍)・手数料:¥220
このケースでは、ほぼ払い戻しなしになる可能性が高いです(3ヶ月使用済に近いため)
6月11日払い戻しの場合
・使用済月数:4ヶ月(3/6〜7/5)・差し引かれる定期代:約¥42,180 × 4 = ¥168,720(実際は支払額超えのため上限)・手数料:¥220
この場合、さらに払い戻しが減るかゼロになる確率が高く、6月5日よりも損です。
実際にいくら戻る?
推定される金額から見て、払い戻し可能額は非常に少ない、またはゼロである可能性が高く、どちらのタイミングでも大差がないと見られます。
ただし、数百円でも戻る可能性があるとすれば、6月5日の方がわずかに有利です。
まとめ
定期券の払い戻しは、1ヶ月単位での経過計算が適用されるため、月初めと中旬以降では戻る金額に大きな違いが出ることがあります。今回のケースでは、6月5日払い戻しの方が若干有利で、6月11日になるとさらに損になる可能性があります。払い戻しを希望する場合は、公式の払い戻し規定も必ず確認し、駅窓口で正確な見積もりを取るのがベストです。
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