シングルマザーとしてお子さんと暮らすなかで、収支のバランスを常に意識しながら生活している方は少なくありません。今回は手取り25万円で月22.9万円の生活費をやりくりする実例をもとに、家計のどこに改善の余地があるのか、将来に向けた資産形成をどのように考えるべきかを整理してみます。
現在の家計状況と支出構造の内訳
まずは、生活費の内訳を整理してみます。住宅ローン・光熱費・保険・教育費・通信費・医療費・食費・小遣いなど、すべて含めて月22.9万円と非常にバランスよく組まれています。
特に教育関連支出が約1.8万円(習い事+学校+児童会)でお子さんへの投資意識の高さが伺えます。積立NISAに3万円を確保している点も将来を見据えた素晴らしい選択です。
贅沢と感じられやすい支出項目とは?
ではどこが「贅沢」と見られがちなのでしょうか。次のような支出は見直し候補になり得ます。
- 食費日用品:月7万円 → 1人+10歳のお子さんとしてはやや多め。特にコンビニや外食利用が多いと想定されます。
- サブスク(0.3万円) → YouTube PremiumとMicrosoft 365を本当に使いこなせているかを再確認。
- 小遣い:2万円 → 美容院代・飲み代・交際費を含め妥当ですが、数ヶ月に一度の美容院にして抑える余地も。
積立NISAを継続する余力は十分にある
毎月の支出が22.9万円で、手取りは25万円+児童手当(月1万円相当)であれば、貯蓄+積立に最大3万円〜4万円の余裕があります。そこから3万円を積立NISAへ回しているということは、無理のない範囲で資産形成が進められています。
さらに、年間ボーナスが120万円あるため、家電やレジャー・固定資産税をそこからまかないつつ、年10万円〜20万円の貯蓄増加が可能です。
家電の買い替えが続く時期の対策
子育てと並行する30代〜40代は、家電の耐用年数切れと重なるタイミングです。冷蔵庫・洗濯機・エアコンなど高額商品の買い替えが続いた際は、ボーナスの事前配分(たとえば家電積立)や「故障予備費」を家計に組み込むこともおすすめです。
また、「ふるさと納税」を活用して生活必需品(米・ティッシュ・トイレットペーパー)を手に入れることも、生活費の圧縮につながります。
将来に向けた備えと安心
現在600万円の金融資産と、将来の退職金1000万円の見込みがあることから、年金と併せて65歳以降の生活にも安心感があります。児童手当終了や教育費の増加を見越しつつ、今のライフスタイルを維持できれば、老後資金にもゆとりが持てる可能性が高いです。
ただし、万一に備え、医療保険や学資保険の見直し、万が一の収入減対策としての副収入スキルの習得も視野に入れるとより強い家計になります。
まとめ:無理のない家計設計と将来への安心
全体として、家計は非常にバランスよく整っており、「もっと頑張らなければ」という状況ではありません。支出の中でやや見直せる部分があるとはいえ、大きな浪費は見当たらず、将来に向けた備えも十分です。
現状維持を基本に、数年単位での支出増減を定期的に見直すことで、安心で持続可能なライフスタイルが継続できるでしょう。
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