退職後に国民健康保険へ切り替えると、市区町村から「国民健康保険料に関する所得申告書」が送られてくることがあります。とくに無収入の期間がある方や、新しく手続きを行った方にとっては、「これを出すと保険料が上がるのでは?」という不安もあるでしょう。この記事では、申告書の目的や提出の必要性、保険料への影響について詳しく解説します。
「国民健康保険料に関する所得申告書」の役割とは?
この申告書は、前年の所得状況を市区町村に知らせるためのものです。住民税の申告をしていない人や、確定申告をしていない人が対象となることが多く、所得がない人も「無収入」と申告する必要があります。
市区町村では、この情報をもとに保険料を計算し、減額・免除の対象となるかを判断しています。つまり、提出しなければ保険料が最大限の金額で計算されてしまう可能性があるのです。
申告書を提出しないとどうなる?
申告書を提出しなかった場合、役所は「所得があるもの」としてみなして保険料を算出するケースがあります。そのため、無収入であっても提出しないと保険料が割高になるおそれがあるのです。
逆に、しっかり「無収入」と記載して提出すれば、所得に応じた軽減措置が適用される可能性が高まります。
保険料が値上がりすることはある?
「申告書を出すと逆に保険料が上がるのでは?」と心配される方もいますが、基本的にはその心配は不要です。保険料は申告された所得に基づいて計算されるため、収入が少なければその分だけ保険料は軽減されます。
ただし、もし申告内容に「副収入があった」「退職金を受け取った」などの事実がある場合は、それに基づいて再計算される可能性はあります。
引っ越し後でも申告は必要?
退職と同時に市区町村をまたいで引っ越しをした場合でも、新住所の自治体から送られてくる申告書に対して対応する必要があります。
前住所の所得情報が新しい自治体に引き継がれていないこともあるため、転入後に初めての国保加入となる人は特に提出が重要です。
具体的な記入のコツと注意点
記入にあたっては、「前年の所得がない」「無職だった」という状況を正確に記入しましょう。「退職日」や「収入ゼロの月数」なども備考欄に補足しておくと、役所の判断がスムーズになります。
もしわからない点がある場合は、お住まいの市役所のホームページや窓口で相談するのもおすすめです。
まとめ:申告書は必ず出すべき!放置すると損をするかも
国民健康保険料に関する所得申告書は、無収入であっても提出することで保険料の軽減につながる大切な書類です。
- 無職でも「無収入」として申告が必要
- 提出しないと保険料が最大額になる可能性あり
- 値上がりする心配よりも、軽減のメリットが大きい
- 転入や引っ越し後でも対応は必要
迷ったときは、市役所の国保担当窓口に遠慮なく相談しましょう。正しい手続きをすることで、余分な支出を防げます。
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