家計簿をつけ始めたばかりの頃、「財布や電子マネー、通帳の残高が家計簿と合わない」という経験をする人は非常に多いです。特に大学生になって自分でお金を管理し始めたばかりの方にとっては、どこまで記録すればいいのか戸惑う場面もあるでしょう。この記事では、初心者でも残高がしっかり合うようになる家計簿のコツを、具体例を交えて解説します。
そもそも「家計簿」とは何を管理するもの?
家計簿は、単にお金を記録するだけでなく、「お金の流れを把握し、無駄遣いを減らす」ためのツールです。現金、銀行口座、電子マネーなど、お金の出入りがあるすべてを対象とします。
たとえば、PayPayや楽天ペイのような電子マネーを使う場合、それもひとつの「財布」と考えて記録しましょう。現金だけではなく、あらゆるお金の動きを記録する意識が大切です。
残高が合わない原因トップ5
家計簿の残高と実際の残高が合わない原因はさまざまですが、特に多いのは以下の5つです。
- 支出の記録忘れ(小さな買い物ほど忘れやすい)
- レシートの入力ミス(桁や日付の間違い)
- 電子マネーのチャージを支出として記録していない
- 振込・引き落としを記録していない
- カテゴリの分類ミスによる重複計上
たとえば、コンビニで300円の買い物をして記録しなかった場合、月末には数千円単位の差額が出ることもあります。
どこまで記録するべきか?最低限押さえるべきルール
すべての支出を完璧に記録するのが理想ですが、初心者には現実的ではありません。そこでまずは次のルールを基準にすると良いでしょう。
- 1回の支出が100円以上なら必ず記録する
- 電子マネーのチャージは「支出」ではなく「口座間移動」として扱う
- 毎月の収入・固定費・貯金額を明確にする
たとえば、PayPayに3,000円チャージした場合は、銀行口座から電子マネーへの移動として記録し、支出ではないことに注意します。
「財布別」に記録するだけで管理が劇的に変わる
家計簿アプリや表計算ソフトを使う場合は、「財布ごとの口座」単位で記録するのがおすすめです。財布(現金)、銀行口座、PayPay、Suicaなどを別々のアカウントに分けることで、各残高のずれにすぐ気づけます。
たとえば、財布に5,000円、PayPayに2,000円、口座に10,000円ある場合、それぞれの口座ごとに記録すれば、トータル17,000円として整合性が取りやすくなります。
おすすめの無料家計簿アプリと管理テンプレート
初心者でも続けやすいアプリとしては「Zaim」「マネーフォワードME」「OsidOri」などがあります。いずれもスマホで簡単にレシートを読み取り、自動仕分けしてくれる機能が魅力です。
自分でExcelやGoogleスプレッドシートを使って家計簿をつけたい方には、財布別に列を分けたテンプレートが役立ちます。月初と月末の残高を比較するだけでも、お金の流れを視覚化できます。
まとめ|最初から完璧を目指さなくてOK
家計簿は「継続」こそが最大の価値です。最初は多少ズレがあっても気にせず、まずは記録を続ける習慣をつけることが大切です。
残高を合わすためには、全体の流れを「見える化」し、支出の抜け漏れを防ぐ工夫を積み重ねていきましょう。時間が経つにつれ、自然と管理精度も高まり、自信がついてきます。
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