クレジットカードを利用する際、最近ではICチップ対応カードの普及に伴い、暗証番号の入力が求められる場面が増えています。では、暗証番号を忘れてしまった場合、カードの利用は不可能なのでしょうか？この記事では、そんな緊急時の対応方法と、サインでの決済可否について解説します。
暗証番号が求められる背景
近年、クレジットカードの不正利用対策として、ICチップ搭載型カードでの決済時に「暗証番号の入力」が主流になっています。これは磁気ストライプ方式よりも高いセキュリティを実現するためです。
特に国内では、一定額以上の決済や、高額商品購入時には暗証番号が必須になる店舗が多く、サインでは対応していないことも少なくありません。
サインでの決済は可能か？
暗証番号を忘れてしまった場合でも、一部の店舗では「サイン」での決済に対応しています。ただし、以下の点に注意が必要です。
- サインでの利用を受け入れている店舗かどうか
- カード会社や加盟店契約上、暗証番号必須の設定になっていないか
- オンライン決済や交通系端末などではサイン不可
つまり、サインでの決済が可能かどうかは「店舗と端末の設定」に依存します。店員に確認することが重要です。
暗証番号を忘れたときの対処法
カードの暗証番号を忘れた場合は、まずカード会社へ問い合わせて再発行の手続きを行う必要があります。ほとんどのカード会社では、以下の方法で再設定が可能です。
- 会員専用WEBサイトからの申請
- 郵送による再設定手続き
- コールセンターへの問い合わせ
なお、即時で番号が分かるわけではなく、通常1週間程度かかるため、すぐにカードを使いたい場合にはサイン対応の店舗を選ぶか、別の決済手段を用意するのが現実的です。
海外ではサインが主流の国も
日本では暗証番号入力が主流ですが、アメリカや一部ヨーロッパ諸国ではサインによる決済が一般的です。そのため、海外旅行中に暗証番号を求められることは比較的少ないケースもあります。
とはいえ、ICチップによるセキュリティ強化が進む中で、国際的にも暗証番号入力の場面は増加傾向にあります。
急ぎの利用に備えるには
もしもの時に備えて、以下のような準備をしておくと安心です。
- 暗証番号は安全な場所に記録しておく（ただし他人が見られないように）
- 別のクレジットカードやデビットカードを用意しておく
- モバイル決済（Apple Pay、Google Pay等）の登録をしておく
特に複数のカードを持っていれば、1枚の暗証番号を忘れても他のカードで対応可能になります。
まとめ
クレジットカードの暗証番号を忘れた場合でも、一部店舗ではサインによる決済が可能です。しかし、すべての店舗で対応しているわけではなく、特に国内では暗証番号入力が基本となっている点に注意が必要です。
緊急で利用する必要がある場合は、店舗に確認の上サイン決済を試みる、あるいは他の決済手段を準備しておくのが賢明な対応です。
コメント