クレジットカード会社から突然届く利用明細や請求通知メールに、身に覚えのない金額が記載されていると、不安になるのは当然です。特に、クレジット機能を利用した覚えがないにもかかわらず、具体的な金額が書かれていた場合は「詐欺か?」「不正利用か?」と疑ってしまいます。この記事では、三井住友カードを例に、実際に身に覚えのない請求メールが届いたときに確認すべきポイントや、正しい対処法を解説します。
まず最初に確認すべき3つの基本事項
不審なメールが届いたときは、焦らず次の3点を確認してください。
- 差出人メールアドレス:公式ドメイン(@vpass.ne.jp など)からの送信か確認。
- 記載URLのリンク先:リンクをクリックせず、正規アプリやブックマークから直接ログインして内容を確認。
- Vpassや公式アプリでの請求内容:ログイン後に該当金額の詳細があるか確認。
これらを通じて、メールが本物かフィッシング詐欺かを見極めることができます。
三井住友カードを利用していないのに請求がある場合の原因
「ローンは使っているがクレジットは使った記憶がない」という場合でも、次のような可能性があります。
- ローン契約時の一部がクレジット支払い扱いになっている
- 家族カードや付帯サービスの利用分が請求されている
- 登録していたサブスクや通販サイト経由で請求が発生している
意図せず一度登録した支払い方法が、そのまま引き継がれて請求されるケースもあります。クレジット利用履歴はVpassアプリや公式サイトの「ご利用明細」から確認できます。
不正利用が疑われる場合の緊急対処法
明細を確認してもなお心当たりがない場合、不正利用の可能性があります。その際は以下の対応を迅速に行いましょう。
- カード会社に速やかに連絡:三井住友カードのセキュリティダイヤル(24時間対応)へ通報。
- カードの一時停止:Vpassから自分で一時利用停止が可能です。
- 再発行手続き:不正利用が確定した場合、カード番号変更による再発行を行います。
被害にあった金額は、調査の上返金対応される場合もありますので、諦めずに手続きを進めましょう。
正規サイトやアプリが開くからといって安心は禁物
最近のフィッシング詐欺は非常に巧妙で、正規のログインページそっくりの偽サイトを用意しているケースもあります。また、メール内のリンクをクリックすると一瞬だけ正規ページを開いた後に転送される手口もあります。
そのため、正規のアプリが開いたからといって完全に安全とは限りません。必ずブックマークや公式アプリからアクセスし、メールのリンクは原則クリックしないことが安全です。
被害を未然に防ぐためにできるセキュリティ対策
万が一に備えて、日頃から次のような対策を実施しておくことが重要です。
- カード会社のメール通知サービスをオンにしておく
- 月に1〜2回は利用明細を確認する習慣をつける
- Vpassアプリの生体認証やワンタイムパスワードを有効化する
- 不明なSMSやメールは開かず削除、または公式サポートに相談する
これらを徹底することで、不正利用やフィッシング被害のリスクを大幅に下げることができます。
まとめ:不審な請求メールには冷静な確認と即時対応を
三井住友カードからの請求メールに心当たりがない場合でも、まずは冷静に明細や差出人情報を確認し、フィッシングか正規の請求かを見極めることが重要です。不正利用の可能性があるときは、迅速にカード会社に連絡して対処しましょう。
一見正規のサイトやアプリが開くように見えても、それだけで安心せず、必ず自分でアクセスする癖をつけることが、自分の資産を守る最善の防御策です。
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