クレカでポケカを仕入れてせどり…それって大丈夫?若者の転売と親の対応について考える

クレジットカード

昨今、ポケモンカードの転売(いわゆる“ポケカせどり”)が話題となる中で、若者の中にはクレジットカードを使ってカードを仕入れ、利益を得ようとするケースも見られます。一見、自己責任で完結しているように見える行動でも、家族にとっては心配の種になることもあるでしょう。本記事では、若者の転売行為の実態とリスク、親としての関わり方について考察します。

ポケカせどりとは何か?

ポケモンカードの人気の高まりにより、一部のカードが高額で取引されることから、安く仕入れて高く売る「せどり(転売)」が注目を集めています。コンビニやECサイトでの抽選購入や限定販売品などが狙われる傾向にあります。

若者の中には副業感覚で始める人も多く、SNSや動画サイトを参考にして自分なりの収益モデルを作るケースもあります。問題は、その資金繰りにクレジットカードを使っている場合です。

クレジットカードでの仕入れは借金?

クレジットカードの利用は、原則として“借金”です。購入した商品代金を後払いする仕組みであり、口座に現金がなくても一時的に物が手に入ります。息子さんのように「売ってから繰上げ返済すれば問題ない」と考える人も多いですが、これは「利益が出る前提」で成り立つ不安定な資金管理といえます。

万が一、カードが売れなかったり相場が下がったりした場合は、返済に支障が出るリスクもあり、信用情報への影響やリボ払い地獄に陥る危険性すらあります。

親として心配するのは当然

「成人しているのだから口出ししないで」という意見もあるかもしれませんが、家庭内での経済的リスクがある以上、親として心配するのは当然です。特にクレジットカードの使い方は、間違った認識があると将来的に信用に関わる重大な問題に発展します。

親としては、感情的に怒るのではなく、冷静にクレカの仕組みやリスク、社会的信用の重要性を伝えることが重要です。

せどりにおける適切な金銭管理とは

ポケカ転売を行う場合、最低限以下の点を守ることが求められます。

  • 現金主義:仕入れは自分の手元資金から行う
  • 収支記録:毎月の利益・損失をきちんと管理
  • 確定申告:年間20万円を超える利益がある場合は要申告
  • 返済能力:カードの利用額を全額・一括で返済できる余力

これらを守らず「感覚的」に転売を行うと、予期せぬトラブルに巻き込まれるリスクが高まります。

親子関係がこじれているときの対応

息子さんのように逆ギレしたり、家庭内の立場に挑戦するような態度が続く場合は、第三者の力を借りるのも一つの方法です。家計相談やファイナンシャルプランナー、カウンセリングなどの専門家に相談することで、家庭内の金銭感覚を見直すきっかけが得られるかもしれません。

また、「出ていけ」などの感情的な対応は避け、事実とリスクを根拠に落ち着いて対話する姿勢も大切です。

まとめ:ポケカ転売とクレカ利用は親として見過ごしてはいけない

若者がポケカの転売を行うこと自体は否定できるものではありませんが、クレジットカードという借金を伴う手段でリスクの高い取引をしている場合、親として無関心ではいられません

感情的に怒るのではなく、金銭教育の一環として、クレジットカードの仕組みや社会的信用の大切さを伝えることが、本人の将来を守ることにつながります。

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