コンビニや駅ナカなど、ATMの種類が多様化する中で、「同じ“三井住友”の名前がついているから手数料無料で使えるのでは?」と思う方も多いでしょう。しかし、実際には“銀行名”と“グループの関係性”が異なることで、ATM利用時の条件に差が生じます。この記事では、三井住友銀行のキャッシュカードを三井住友信託銀行ATMで使った場合の手数料や注意点を解説します。
三井住友銀行と三井住友信託銀行は別の金融機関
まず重要なのは、三井住友銀行と三井住友信託銀行は「名前が似ている」ものの、別の法人として運営されている金融機関だという点です。
三井住友銀行(SMBC)は一般的な都市銀行で、三井住友信託銀行は信託・資産運用を主軸とした銀行です。グループ上は関連があるものの、ATMネットワークやシステムは統合されていません。
三井住友信託銀行ATMでは手数料が発生する
結論から言えば、三井住友銀行のキャッシュカードを三井住友信託銀行のATMで使用する場合、時間帯を問わず所定の手数料が発生します。
具体的には、
- 平日日中(8:45~18:00):110円(税込)
- その他の時間帯・土日祝:220円(税込)
などの手数料が設定されていることが多く、無料にはなりません。
ATMの画面にも「他行扱い」として表示され、操作前に手数料の案内があります。
手数料を回避するには?
手数料無料で三井住友銀行の口座から現金を引き出したい場合は、以下のATMを利用するのが効果的です。
- 三井住友銀行ATM:時間帯によっては無料
- ゆうちょ銀行ATM:条件付きで手数料無料
- セブン銀行ATM・ローソンATM:SMBCアプリ経由のスマホATMなら手数料無料枠あり
また、三井住友銀行の「SMBCポイントパック」やランク特典によっては、提携ATMでの無料回数が増えることもあります。
実例:信託銀行ATM利用で手数料がかかったケース
ある利用者は、「名前が似ているから無料だと思って、三井住友信託銀行のATMで引き出したら220円の手数料がかかった」との体験を投稿しています。
このように、「三井住友」と名の付くATMだからといって無料とは限らないという落とし穴に注意が必要です。
ATM利用前に確認すべきポイント
ATMを利用する前に、以下の点をチェックしておくと安心です。
- ATMの設置銀行と自分のキャッシュカード発行銀行が一致しているか
- ATMの画面に「手数料」の表示が出るかどうか
- 利用する時間帯が無料時間に該当するか
特に駅や商業施設内にあるATMは設置銀行を見落としやすいため、看板やATM横のプレートをよく確認しましょう。
まとめ:同じ「三井住友」でもATMの扱いは異なる
三井住友銀行のキャッシュカードを三井住友信託銀行ATMで使用する場合、他行扱いとして手数料が発生します。これは両行が別法人であり、システムも異なるためです。
ATM手数料を節約したい場合は、三井住友銀行ATMやアプリ連携スマホATMの活用、またはポイントサービスの無料回数特典をうまく利用するのがおすすめです。
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