失業中に確定申告をする際、特に初めての方にとってはどの欄に何を記入すべきか分からないことが多いです。退職金や医療費控除、雑所得(LINEスタンプの売上)など、複数の項目を正しく申告するために必要な知識を解説します。この記事では、確定申告の書き方に関する具体的な質問にお答えします。
失業中の確定申告の基本的な流れ
確定申告は、前年の収入に基づいて税金を納める手続きです。失業中でも、過去に得た収入(退職金や雑所得など)について申告をする必要があります。特に、退職金を受け取ったり、医療費控除を申告する場合、記入すべき項目や注意点が多くなります。
確定申告書を正しく記入するためには、収入や支出、控除などの情報を整理し、該当する欄に正確に記載することが重要です。
住民税の記入方法について
住民税に関する記載は、「第二表」に記入します。退職後、住民税は自分で納付することになりますが、給与や公的年金以外の所得がある場合、その徴収方法を記入する欄があります。あなたの場合、退職後に自分で納付しているため、「自分で納付」の欄に〇を記入する必要があります。
住民税の支払い額については、別途記載する欄はなく、確定申告書には含めない場合が多いですが、納付済みであれば市区町村の納税証明書で確認できます。
社会保険料控除の記入方法
社会保険料控除については、給与から天引きされた厚生年金について記載します。失業中の国民年金は免除されている場合、「国民年金0」と記入すれば問題ありません。免除が適用されている場合でも、社会保険料控除は正確に記入することが求められます。
国民年金の免除が確認された場合は、その旨も申告書に反映させて、控除を適用できるようにします。
医療費控除の申告方法
医療費控除を申告する際は、申告書の第一表で「医療費控除」の欄に記入します。医療費控除の対象となるのは、自己負担した医療費であり、領収書をもとに金額を算出します。過去に還付を受けたことがある場合、申告書の「公金受取口座」の欄に〇をつけて、還付先口座を記入します。
確定申告時に必要な資料として、医療費の領収書を忘れずに準備しましょう。
LINEスタンプの売上に関する記載方法
LINEスタンプなどの売上は、「雑所得」として申告します。第一表の「所得金額等の雑、その他」に記入し、源泉徴収分も「源泉徴収税額」の欄に記載します。雑所得に該当するため、収入金額と源泉徴収税額を正確に記入することが重要です。
第二表の「所得の内訳」には、雑所得として、収入金額や源泉徴収額を記入します。例えば、LINEスタンプの売上であれば、収入金額を2円、源泉徴収税額を1円として記入します。
退職金の申告方法と基礎控除の計算
退職金は、「退職所得の受給に関する申告書」を提出している場合、その税額は基本的に完結しています。しかし、確定申告で医療費控除などを申告する際、退職所得を合算して合計所得金額を計算する必要があります。
退職金の額が少額で税金がかからなかった場合でも、確定申告書に記載する必要があります。退職所得が0でも、合計所得金額の計算には含めますので、その部分も記入してください。
第三表と引越しに関する記入方法
引越しの予定がある場合、第三表を記入することはありますが、必ずしも必要なわけではありません。引越し後の住所変更が確定している場合は、その旨を記載し、口座振替を希望する場合は「振替継続希望」に〇をつけます。
引越し後に住所が変更された場合、口座からの引き落としがされなくなることがないよう、税務署に対して適切に住所変更を届け出ることが大切です。
まとめ
失業中の確定申告は、退職金や雑所得、医療費控除などを含めた申告が必要です。申告書の各欄に正確に記入し、控除を適用できるようにしましょう。退職金の申告や医療費控除、雑所得の記入方法を理解することで、確定申告をスムーズに進めることができます。もし不明点があれば、税務署に確認するか、税理士に相談することも一つの方法です。


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