複数の借入を一本化する際に活用される「ろうきんフリーローン」。仮審査は通過したものの、本審査で過去の返済履歴が確認されるという通知を受け、不安に思う方も多いのではないでしょうか。本記事では、フリーローンの審査で見られる具体的なポイントや返済猶予の扱いについて、実際の流れを交えて解説します。
ろうきんフリーローンとは?
ろうきん(労働金庫)のフリーローンは、利用用途が自由な個人向けローンで、他社の借入の一本化(おまとめ)にも対応しています。銀行系と比べて金利が低く、労働組合員であればさらに優遇される場合があります。
また、信用情報に基づいた審査が行われるため、過去の返済状況が重要な評価項目となります。
仮審査と本審査の違い
仮審査は主に「申込内容」や「信用情報機関のスコア」などの基本情報をもとに行われる簡易的なチェックです。一方で、本審査は提出書類や収入証明、他社からの取引履歴をより詳細に確認する段階です。
仮審査に通過しても、本審査で否決される可能性はあります。特におまとめローンの場合は「本当に完済する意思があるかどうか」が重視されます。
返済猶予が与える審査への影響
返済猶予(支払いを一定期間待ってもらう措置)は、信用情報には「延滞」ではなく「交渉履歴」として記録されることがあります。特に1か月以内で完了している場合、重大なマイナス要因とは見なされにくい傾向にあります。
ただし、頻繁に返済猶予を利用していたり、入金の遅れが継続していた場合は、支払能力に懸念があると判断されるリスクがあります。
ろうきんが履歴確認を求める理由
ろうきんは、実際の借入先(アイフル等)での支払い実績を重視します。信用情報機関の情報だけでは正確に反映されないこともあるため、明細や返済履歴表の提出が求められるのです。
とくに「返済が正常に行われていたか」「任意整理や債務整理の履歴がないか」などをチェックしています。したがって、過去の猶予の事実があっても、計画的な返済がされていれば大きな問題にはなりにくいです。
実際に影響を受けるケースと対策
以下のようなケースは審査に影響が出る可能性があります。
- 複数回の長期延滞(60日以上)
- 債務整理や保証会社による代位弁済
- 総量規制の上限を超える借入
一方で、正当な理由があり、かつ最終的に完済している場合は、事前に説明しておくことで柔軟に対応されることがあります。書類提出の際には、猶予申請の背景や支払い完了日を明記したメモを添えると丁寧です。
まとめ:返済猶予があっても丁寧な説明で対応可能
ろうきんのフリーローン審査では、過去の返済履歴は重要な判断材料ですが、全体的な支払実績と現在の返済能力を総合的に評価する傾向があります。仮審査が通過している時点で、基準はおおむねクリアしていると考えてよいでしょう。
不安な点がある場合は、ろうきんの担当者と正直に相談し、書類の準備や説明に努めましょう。それが本審査通過への近道になります。
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