「着信するだけで当たる」メッセージの正体は?プラスメッセージを利用した詐欺の手口と対策

電子マネー、電子決済

近年、スマートフォンを使った詐欺の手口が巧妙化しています。中でも、プラスメッセージを通じた「プレゼントが当たる」系の通知は、特に注意が必要です。今回は「着信するだけで当たる」などと謳うキャンペーンメッセージの実態と、だまされないための見分け方・対処法について詳しく解説します。

「着信だけでプレゼント」は本当か?

「電話をかけるだけで現金や家電が当たる」といった誘い文句は、一見すると魅力的に映ります。しかし、こうしたメッセージの多くは詐欺行為の入り口です。無料と強調しながら、個人情報や通話料を搾取する目的で送られているケースが多く報告されています。

例えば、番号に電話をかけた途端、有料通話に自動接続されたり、折り返しで詐欺業者から連絡がきて、プレゼントの受け取り名目で個人情報や銀行口座情報を聞き出されたりするケースが存在します。

プラスメッセージが悪用される理由

プラスメッセージ(+メッセージ)は、携帯キャリアが提供する正規のメッセージサービスで、SMSよりも表現力があり、公式アカウントも存在します。その信頼感を逆手に取り、あたかも公式なキャンペーンのように見せかける詐欺メッセージが横行しています。

特に「080」や「070」などの日本の電話番号を使っている場合、受信者は安心してしまいがちですが、プリペイドSIMや短期契約によって取得された番号が使われている場合も多く、信用できません。

過去の事例:類似詐欺メッセージの実態

消費者庁や国民生活センターなどには、「着信するだけで当たるキャンペーンに電話をかけたところ、音声案内で課金され、高額な通話料を請求された」といった相談が寄せられています。

また、「商品の当選を伝えられたが、手数料や送料の名目で先にお金を振り込むよう指示された」という手口も確認されています。いったん支払うと、商品は届かず、連絡も取れなくなるというのが典型です。

詐欺を見抜くためのチェックポイント

  • 「期間限定」「その場で当たる」などの煽り文句がある
  • 連絡先が個人の携帯番号(080や070)である
  • 具体的な企業名や公式サイトURLが記載されていない
  • 応募方法が電話をかけるのみで簡単すぎる
  • プレゼント内容が過剰で現実味がない

これらに1つでも当てはまる場合は詐欺の可能性が極めて高いと考え、すぐに削除してください。

受け取ってしまったときの対処法

万が一こうしたメッセージを受け取ってしまっても、電話をかけたりリンクを開いたりしないことが何より大切です。

また、メッセージ内容や電話番号をスクリーンショットで保存し、総務省の迷惑メール相談センターや、携帯キャリアの迷惑SMS通報フォームに報告しましょう。

まとめ:プレゼントキャンペーン詐欺にご用心

「着信するだけ」「電話で当たる」といった甘い誘い文句の裏には、高確率で詐欺が潜んでいます。プラスメッセージで届いたとしても、出所不明の連絡には絶対に応じないことが鉄則です。

不審なメッセージが届いた場合は、周囲と情報を共有し、被害を未然に防ぐ行動を心がけましょう。

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