東京都で2025年夏に実施された「水道基本料金無料化」が、打ち水や水浴びなどどこまで水道代がかからないのか疑問に思った方向けに、対象範囲や注意点を整理して解説します。
水道基本料金無料とは何か?
東京都は2025年6月または7月から4か月間、都内約800万世帯を対象に水道の「基本料金」を無償化しました。
基本料金とは、水を使わなくても毎月必ずかかる部分(給水管口径により月額860〜1,460円)です。[参照]
使用量に応じた従量料金はどうなる?
無償化の対象はあくまで基本料金のみで、水を“使った分”に対する従量料金(使用水量に応じた料金)は通常通り請求されます。
例えば、冷たい水をずっと出したり、打ち水や水浴びを続けた場合、それに応じた従量料金は別途請求されます。
打ち水や水風呂は完全に無料?
打ち水や水浴びによる使用量がある限り、従量料金が発生するため、完全に“無料”とは言えません。
例えば打ち水だけで数十リットル使えば、その分の使用料金は請求されますのでご注意ください。
具体例:典型的な家庭での水道代の内訳
口径 | 基本料金(月) | 4か月分 | 従量料金例 |
---|---|---|---|
20mm | 1,170円 | 4,680円 | 使用30m³で約6,000円(従量部分) |
この例では基本料金4か月分のみ無料となり、使用量に応じた従量料金は別途かかります。
無償化の対象世帯や手続きについて
対象は東京都水道局の給水区域に契約している一般家庭(約800万世帯)で、窓口申請などは不要で自動適用されます。
ただし市町村運営の水道(多摩地域や一部島しょ部など)は都の対象外ですが、市町村が実施すれば都が補助します。([参照])
まとめ:水道代無料の誤解を防ぐために
• 2025年夏の4か月間、東京都では基本料金が無料になります。
• 使用に伴う従量料金は別途支払いが必要なので、打ち水や水浴びに制限なく水を使っても無料にはなりません。
• 打ち水や水風呂で水道代が一切かからないというのは誤解です。
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