自動車保険の等級はどう引き継がれる?保険会社の切り替えと事故時の影響を徹底解説

自動車保険

保険会社の乗り換えを検討する際に気になるのが「等級の引き継ぎ」と「事故の影響」です。特に、事故を起こした場合に等級がどう変化し、新しい保険会社でも同じ扱いになるのかは非常に重要なポイントです。この記事では、自動車保険の等級制度とその引き継ぎについてわかりやすく解説します。

自動車保険の等級制度とは?

自動車保険には「ノンフリート等級制度」があり、事故を起こさずに保険を継続すればするほど等級が上がり、保険料が割引されます。通常、初年度は6等級からスタートし、1年間無事故であれば1等級上がります。

逆に、事故を起こして保険を使用すると3等級ダウンし、「事故有」区分が付与され、保険料が高くなります。この等級と事故有無の情報は「等級別料率適用制度」に基づき、すべての保険会社間で共有されます。

保険会社を変更すると等級はリセットされる?

結論から言えば、等級はリセットされず、保険会社を変えても現在の等級と事故歴はそのまま引き継がれます。保険満了前でも、事故後でも関係なく、等級の情報は損害保険料率算出機構という機関を通じて管理されているためです。

たとえば、ソニー損保で保険を使って事故対応した場合、保険会社を損保ジャパンに変更しても、その事故の記録は次の契約に反映され、等級は3等級下がった状態で引き継がれます。

「16-3」などの等級表示の意味とは

「16-3」という表示は「等級16、事故有3年」の意味です。事故歴ありの契約は最大で3年間「事故有」区分が継続され、この期間中は割引率が下がる仕組みです。

事故有3年が経過すると、「事故無」区分に戻り、通常の割引率が適用されます。つまり、等級自体が上がっても「事故有」の影響が残ることで、保険料が高くなるのです。

更新前に切り替えるか、更新後に変えるかの判断ポイント

更新前に切り替えても、更新後に切り替えても、事故の記録と等級の情報は引き継がれるため、保険料に大きな違いはありません。

ただし、注意したいのは「保険期間内に事故を起こしたかどうか」です。たとえば、保険満了の前に事故を起こして保険を使った場合、更新前に新しい保険会社に切り替えても、事故の記録が反映されて等級は下がります。

事故を起こした後の保険会社選びの注意点

等級が下がると、次の契約では保険料が大幅に上がることがあります。そのため、保険会社を比較する際には「事故有契約の保険料率」や「割増額」、「事故対応の評判」もあわせて確認しましょう。

また、一部の保険会社では、事故歴がある方への保険引き受けに制限をかけることもあるため、複数社の見積もりを取り寄せるのが安心です。

まとめ:等級の引き継ぎは保険会社に関係なく共通

自動車保険の等級制度は業界全体で共有されており、保険会社を乗り換えても過去の等級と事故歴は必ず引き継がれます。そのため、「保険会社を変えれば事故歴がリセットされる」といった誤解は禁物です。

保険料の負担を抑えるためには、等級の回復を待つか、事故無契約が3年経過した後に見直しを検討することをおすすめします。現状を正しく理解し、自分に合った補償内容を選ぶことが、安心のカーライフにつながります。

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