古い車でも車両保険はかけられる?市場価値と保険のリアルな関係を徹底解説

自動車保険

「古い車に車両保険はかけられない」という声をよく耳にしますが、実際には必ずしもそうではありません。とくに旧車やクラシックカーのように市場価値が高騰している車両では、きちんとした評価を受けることで、十分な保険をかけることも可能です。今回は古い車の車両保険についての誤解を解きつつ、ネット型・代理店型の違いや、実際に高額な保険をかけられるケースをご紹介します。

古い車に車両保険がかからないと言われる理由

一般的に、年式の古い車は「時価評価額が低い」と見なされ、事故時の補償がほぼないことから、保険会社が車両保険の対象から外すことがあります。特に走行距離が多く、交換部品も手に入りづらい車両だと、修理よりも全損扱いになるケースが多いためです。

また、ネット型の保険では申込時の選択肢が限定されており、年式制限で車両保険が自動的に外されることもあります。これが「古い車には保険がかけられない」という誤解を生む一因です。

市場価値が高い旧車・希少車は例外も

スポーツカーや限定生産のクラシックカーなど、旧車であっても市場価格が高い車には別対応がされることがあります。代理店型の保険会社では、実車査定や車両価格証明(オークション履歴・見積書など)をもとに保険金額を設定できる柔軟な対応が可能です。

例えば、1990年代のスポーツカー(日産スカイラインGT-Rやトヨタスープラなど)は2020年代に入り中古市場で高騰しており、500万円以上の保険金額を設定した実例も存在します。「年式より市場価値」を保険は重視する場合があるのです。

ネット型と代理店型での対応の違い

ネット型保険会社(例:SBI損保・イーデザイン損保・ソニー損保)は、申込時に車両情報を自動照合し、一定の年式・車種に該当しないと車両保険を付ける選択肢が表示されません。カスタマイズも限定的です。

一方で代理店型(例:東京海上日動・三井住友海上・あいおいニッセイ同和)では、担当者がヒアリングのうえ、現車確認や資料提出で柔軟に保険金額を設定可能です。高額補償も比較的通りやすく、希少車オーナーに選ばれる傾向があります。

車両保険をかけるために用意すべき資料

車両保険額を高く設定するために必要とされる資料には以下のようなものがあります。

  • 最近のオークション成約履歴
  • 中古車販売店の見積書・価格表
  • 整備記録やカスタム内容の証明書
  • 実車の写真(外装・内装・走行距離)

保険会社によっては査定会社の評価書提出を求めるケースもあります。こうした資料があれば「鉄くず評価」とは無縁の保険設定が可能です。

実例:30年前のスポーツカーに500万円の車両保険

実際に、30年落ちのスポーツカー(日産フェアレディZやマツダRX-7など)に対し、500万円超の車両保険を設定できた例は複数あります。代理店を通じた交渉や、オークション落札履歴、専門店の見積書が決め手となることが多いです。

一見保険がかからなそうな古車でも、市場価値や愛好家ニーズが高ければ、保険会社は柔軟に対応してくれます。

まとめ:古い車への保険は「価値」で決まる

「古い車は保険がかけられない」という意見は一部正しい側面もありますが、それは一律にすべての古車が対象外という意味ではありません。市場価値が明確であれば、代理店型の保険を活用することで高額補償を受けることも可能です。

愛車の価値を正しく評価し、柔軟な保険会社と交渉することで、安心のカーライフを実現できます。情報の真偽を見極め、実体験や実績のある代理店に相談することをおすすめします。

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