学生や未成年のうちは、親が子どもの金銭管理に関与することはよくあります。しかし、バイトで得た給料を全額引き出して現金で渡す運用が本当に妥当なのか、自分の名義の通帳を本人が自由に使えないのは普通なのか、疑問に思う人も多いのではないでしょうか。
親がバイト代を管理する理由とは?
多くの親は「金銭感覚が未熟な子どもにお金を自由に使わせるのが心配」「浪費癖を防ぎたい」といった理由から、バイト代を管理しようとします。
特に未成年(20歳未満)の場合は、親が法的な責任を負うため、金銭トラブルを避ける意図もあると考えられます。
バイト代の通帳を親が持つことは法律的に問題ない?
結論から言えば、自分名義の通帳を親が預かること自体は法律違反ではありません。しかし、その通帳に入るお金はあくまで本人の財産であり、親であっても勝手に使うことは許されません。
未成年であっても、バイトの契約を交わして得た報酬は労働の対価であり、本人に所有権があります。
通帳を親から取り戻すにはどうすればいい?
親子の信頼関係を保ちながら、通帳やお金の管理権を得たい場合には、以下のような話し合いのアプローチが効果的です。
- 「使い道を明確にする」:貯金の目的や使う予定を説明する
- 「毎月の収支報告を自分で管理する」:家計簿やアプリを使う
- 「一定額だけ使わせてほしいと交渉する」:全額管理ではなく一部自分で使えるよう提案
こうした姿勢を示すことで、親の不安を和らげ、自立への第一歩を踏み出せます。
PayPay銀行などネットバンクに紐付けできない理由
ネット銀行は便利ですが、親の許可がないと口座開設が難しいケースがあります。未成年が開設する場合には保護者の同意が必要なため、反対されることも珍しくありません。
また、PayPay銀行に限らずスマホ決済やキャッシュレスの管理は親世代にとって理解しにくい部分もあるため、不安から反対されがちです。
「普通」ではなく「家庭の方針」
バイト代を親が全額引き出す運用は、決して一般的とは言い切れませんが、家庭によってルールが異なるため一概に異常とも言えません。
ただし、金銭管理の経験を積むことは社会に出る上で非常に重要です。そのためには、親としっかり話し合い、自分自身でお金を管理できる環境を作っていくことが大切です。
まとめ:通帳の管理から金銭感覚を育てよう
バイト代の通帳を親が持ち、現金で渡されるという運用は、ある意味で家庭独自の「教育方針」と言えるでしょう。
しかし、将来的には自分で通帳や口座を管理し、収支のバランスをとる力を身につけることが必要です。自立を目指す一歩として、親との信頼関係を築きながら、お金の扱いを学んでいきましょう。
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