京都銀行でワンタイムパスワードのトークンを再設定・作成した後、「都度振込、ペイジー(民間)、ことら送金」が一時的に利用できないというメッセージに戸惑う方も多いのではないでしょうか。本記事では、その制限の理由とATMでの影響、そして安心して利用を再開するためのポイントをわかりやすく解説します。
ワンタイムパスワード利用開始から120時間の制限とは?
京都銀行では、不正送金対策の一環として、ワンタイムパスワードのトークンを新規に利用開始または再設定した直後の5日間(120時間)、以下の操作が制限されます。
- 都度振込(ネットバンキングでの振込)
- ペイジー決済(民間)
- ことら送金
この制限は、第三者による不正操作から口座を守るためのセキュリティ措置です。特に、SMS認証やワンタイムパスワードを悪用した振込詐欺への対策として導入されています。
ATMでの送金はできるのか?
この制限は「インターネットバンキングでの振込や送金」に限定されており、ATMからの現金振込やキャッシュカードによる振込には通常影響しません。ただし、ATMの利用可否は口座の状態や振込先の制限設定によって異なる場合もあるため、念のためATMでの振込前に店舗または電話での確認がおすすめです。
また、ATMでの振込を行う際にも、振込先の口座登録がされていない場合や、振込限度額を超えるとエラーになることがあるため、注意が必要です。
なぜ5日間も制限されるのか?
サイバー犯罪の増加に伴い、金融機関ではワンタイムパスワードの初回利用直後に不正利用が発生するケースが報告されています。特に高齢者を狙った詐欺では、リモート操作などでパスワードを再設定させられ、そのまま送金されるリスクがあります。
こうした被害を未然に防ぐため、新しい認証手段が設定された直後は“冷却期間”として一部操作を制限する措置が採られています。これはユーザー保護を最優先に考えた措置です。
制限が解除されるタイミングと通知
制限は、ワンタイムパスワードの利用開始から「120時間(5日間)」が経過したタイミングで自動解除されます。解除時に個別の通知は送られないため、5日経過後に操作を再試行する必要があります。
解除の目安は「設定完了時刻+120時間」ですが、深夜帯やシステムメンテナンスの影響で若干遅れる可能性もあるため、翌日の利用が確実です。
急ぎの振込をしたい場合の対処法
もし、ワンタイムパスワードの制限期間中にどうしても振込を行いたい場合、以下の手段が考えられます。
- 京都銀行の店舗窓口での振込手続き
- ATMでの現金またはキャッシュカードによる振込(前述の通り制限対象外)
- 送金期限に余裕があれば5日間経過後に再度実行
ただし、振込先が高額だったり特殊な振込であれば、店舗の本人確認を求められることもあります。
まとめ:ワンタイムパスワード再設定後の制限は一時的な安心措置
京都銀行のワンタイムパスワード導入後に見られる送金制限は、ユーザーを詐欺から守るための重要なセキュリティ対策です。ネットバンキングで送金できない期間中でも、ATMや窓口を活用すれば急ぎの手続きに対応可能です。
焦らず落ち着いて、必要に応じて別手段を検討することで、安全かつ確実に資金移動を行うことができます。
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