ねんきん定期便の加入実績に基づく年金見込額の理解と共済期間の反映

ねんきん定期便で記載されている年金見込額について、共済加入期間の報酬比例部分は反映されていないという点について質問がありました。今回は、この件に関して詳しく解説します。

1. ねんきん定期便の基本的な仕組み

ねんきん定期便は、国民年金と厚生年金に加入している人に送られ、将来の年金見込額を示す重要な資料です。この見込額には、老齢基礎年金部分と厚生年金部分が反映されますが、共済加入期間についてはその取り扱いに注意が必要です。

共済年金に加入していた期間がある場合、報酬比例部分の年金は、基本的にその共済年金制度内で計算されます。そのため、ねんきん定期便には共済期間分が反映されていないことがあります。共済年金と厚生年金は別々に計算されるため、見込額に含まれるのは主に厚生年金部分です。

将来支給される年金額には、厚生年金部分と共済年金部分の両方が合算されることになります。したがって、ねんきん定期便に記載された額よりも、最終的な年金支給額が増える可能性があります。ただし、共済年金部分については、厚生年金とは異なる計算方法で支給されるため、その詳細は個別に確認が必要です。

ねんきんネットを利用することで、厚生年金部分や国民年金部分の将来の支給額を詳しく確認することができます。しかし、共済加入期間に関する情報は、ねんきんネットには反映されていないため、共済年金については別途、共済組合からの確認が必要です。

ねんきん定期便には、共済加入期間の年金額は含まれていない場合が多いですが、将来的な年金支給額には共済年金部分も含まれます。共済年金についての詳細は、共済組合に確認する必要がありますので、個別に確認しておくことをお勧めします。