65歳から老齢基礎年金を受け取ることができると聞いたことがある方も多いと思いますが、年金受給を繰り下げる方法について知っている方は少ないかもしれません。この記事では、老齢基礎年金の受給を67歳まで繰り下げる場合、どのように手続きを進めるべきかについて詳しく解説します。
老齢基礎年金の繰下げ受給とは
老齢基礎年金は、65歳から受け取ることができますが、繰下げ受給を選ぶと、年金の額が増額されます。繰下げることで、最大で受給額が1ヶ月ごとに0.7%増え、最大で84%の増額が可能です。たとえば、67歳まで繰り下げると、年金受給額が14%増えることになります。
しかし、繰下げることを決めた場合でも、特定の手続きを取る必要があります。65歳を迎える前に年金事務所に連絡して、受給開始時期を67歳に設定することが必要です。
年金事務所へのアクション
65歳になると、年金機構から「老齢基礎年金請求書」が届きます。この時点で、受給開始を67歳に遅らせるための手続きが必要です。しかし、多くの人は、年金事務所への明確なアクションを起こさずに、年齢に達すると自動的に受け取るものだと誤解している場合があります。
実際には、年金事務所にて受給開始を繰り下げる手続きを取らないと、65歳からの支給が始まってしまいます。そのため、手続きを行って繰下げ受給を選ぶには、65歳に達する前に年金事務所に連絡し、必要な手続きを行うことが重要です。
繰下げ受給を決めた場合の対応方法
年金事務所に連絡した際、繰下げを希望することを伝えれば、必要書類の案内が来ます。通常、65歳を過ぎる前に手続きをすれば、特別な手続きを取ることなく67歳までの繰下げを設定できますが、手続きには少し時間がかかる場合もあるので、早めに相談することをお勧めします。
もし、繰下げを希望することを通知していない場合は、事後に手続きを行うことも可能です。その場合は、年金の支給を受けた後に遡って繰下げ手続きを行い、受給額の調整を行うことができます。
繰下げによる受給額の増加
繰下げ受給を行うことで、受け取る年金額が増加します。これは、年金の増額を希望する方には大きなメリットとなります。繰下げ期間に応じて、増加する金額を計算することができるため、将来的な生活設計を立てる際に非常に有益です。
しかし、繰下げ受給をすることで受給開始が遅れるため、その間の生活費や保険などの支払いを考慮する必要もあります。繰下げの選択をする際には、生活費の確保や他の収入源を見直し、適切な判断をすることが大切です。
まとめ
老齢基礎年金を67歳まで繰下げるためには、年金事務所に早めに連絡し、手続きを進めることが重要です。手続きを取らないと、65歳から自動的に年金が支給されてしまうため、希望通りの年金額を受け取るためには計画的な行動が求められます。繰下げによる年金額の増加は、老後の生活に大きな助けとなるので、しっかりと準備し、計画を立てて行動しましょう。
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