高校生活の最後に、手元の貯金を使って思い出作りをするか、それとも来たる新生活に備えて貯めておくか――多くの高校生が迷う場面です。本記事では、進学を控えた高校生が7万円の貯金をどう使うべきか、将来の視点も含めてアドバイスします。
まず知っておきたい:高校卒業後にかかる初期費用
専門学校へ進学し、地元を離れるとなると、最初に必要な出費は思った以上に大きくなります。例えば、家電・家具の購入、引越し費用、生活用品、交通費などで軽く10万円以上がかかることもあります。
たとえば冷蔵庫2万円、洗濯機2万円、布団1万円、初期の食費・日用品2万円で、すでに7万円は超えてしまう計算です。したがって、この7万円を「新生活準備資金」として確保しておくのは非常に現実的です。
高校生活の「最後の思い出」にはいくら使うべきか?
もちろん、卒業旅行や友達との食事、制服での記念撮影など「今しかできない経験」も大切です。しかし、すべてを使い切ってしまうのはおすすめできません。
理想的には、7万円のうち2万円ほどを高校生活の楽しみに使い、5万円を貯金として残しておくというバランスが良いでしょう。限られた予算でも、十分に思い出を作ることは可能です。
仕送りとアルバイト収入で生活は安定する?
進学後は親の仕送りとアルバイトで生活する予定ということですが、最初の数ヶ月は「まだバイトに慣れていない」「学業が忙しい」などの理由で収入が不安定になりがちです。
そのため、手元にある貯金は“収入が安定するまでの生活防衛資金”としての意味合いも強くなります。いざというときの保険として、貯金があると精神的にも安心できます。
高校生のうちに学ぶ「お金の計画性」が一生モノの力になる
今この瞬間に「お金をどう使うべきか」と悩んでいること自体が、すでに立派なお金の勉強です。計画的に考えるクセを身につけておけば、社会人になってからも役立ちます。
「全額使う」か「全額貯める」かの二択ではなく、目的ごとにお金を分けて管理するという考え方を、今から実践してみましょう。
実例:Aさん(18歳・専門学生)の場合
Aさんは高校卒業時に8万円の貯金がありました。うち3万円を卒業旅行やイベントに使い、5万円は新生活準備のために保管。その結果、引越し直後の家電購入や生活用品に困ることなくスムーズにスタートを切れたそうです。
一方、Bさん(18歳・同じく専門学生)は全額を卒業シーズンに使い切ってしまい、入学後に冷蔵庫すら買えず、最初の1ヶ月は毎日コンビニ生活に。無駄な出費がかさんでしまったとのことです。
まとめ:少しだけ使って、しっかり貯めるのが賢い選択
高校生活の最後を楽しみつつも、進学後の新生活に備えることはとても重要です。貯金7万円という金額は大きなアドバンテージになるので、「2割使って8割貯める」というバランス感覚を持っておくと良いでしょう。
今のお金の使い方が、将来のあなたを助ける力になります。後悔しない選択を。
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