近年、SNSやダークウェブなどで銀行口座が不正に売買されている実態が報告されており、その中でも特に三菱UFJ銀行の口座に高値がついているケースが目立ちます。なぜこのような価格差が生まれるのか、背景にある理由やリスクについて詳しく解説します。
銀行口座売買の現状と違法性
まず前提として、日本では本人名義の銀行口座を第三者に譲渡・売買することは「犯罪収益移転防止法」や「詐欺罪」「名義貸し」などに該当し、明確に違法です。実際に逮捕者も出ています。
このような口座の売買は、主に特殊詐欺やマネーロンダリング、ネット詐欺などの犯罪に悪用されるため、法的にも厳しく取り締まられています。
なぜ三菱UFJ銀行の口座が人気なのか
三菱UFJ銀行の口座が高値で取引される理由の一つは「信頼性の高さ」です。メガバンクとしての長い歴史とブランド力により、送金や取引先として相手に安心感を与えやすく、不正がバレにくくなるといった特徴があります。
さらに、企業やネットショップなどでも三菱UFJ銀行の口座が登録されているケースが多く、利便性の面でも好まれます。これらの点が買い手にとっての“価値”となり、高値の原因となっているのです。
「古い口座」「長期間利用歴あり」の口座が特に高値
売買市場では、開設から年数が経過していて、取引履歴が豊富な口座が高く評価されます。こうした口座は“怪しまれにくい”ため、不正利用されるリスクも高まります。
逆に、新規開設口座はマネロン対策の観点からも監視が厳しく、すぐに凍結される可能性があるため、価値が低くなる傾向があります。
不正利用されるケースとその被害
実際に売買された口座は、振り込め詐欺や闇バイトによる資金移動、ネット通販詐欺などに使われることが多く、口座名義人が逮捕・起訴されるリスクもあります。
「知らなかった」「お金に困っていた」などの言い訳は通用せず、刑事責任が問われるため、絶対に手を出してはいけません。
金融機関も対策を強化中
三菱UFJ銀行をはじめとする大手金融機関は、不正利用防止のために新規口座開設の審査強化、本人確認の厳格化、AIによる監視などの対策を強化しています。
不自然な取引履歴や突然の高額送金があると、口座が凍結されることもあり、ますます不正利用は難しくなっています。
まとめ:高値で取引される背景には犯罪目的がある
三菱UFJ銀行の口座が高値で売買されている背景には、信頼性・実用性・不正利用のしやすさなどがありますが、これらはすべて違法な文脈に基づいています。
もし自分の口座が不正に利用されたり、売買を持ちかけられたりした場合は、速やかに警察や銀行に通報し、自らの身を守る行動を取りましょう。高値がつく理由を知ることは重要ですが、それを正当化することは決してできません。
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