マイカーローンの変動金利と固定金利を比較:275万円借入でどちらが得か?

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マイカーローンを検討していると、「変動金利」と「固定金利」のどちらを選ぶべきかで迷う方も多いのではないでしょうか。とくに、数年間の返済計画がある中で、金利のわずかな違いが総返済額に大きく影響します。この記事では、275万円を7年間借入れた場合の変動金利(1.7%)と固定金利(1.9%)の違いや、それぞれのメリット・デメリットを解説します。

変動金利の仕組みと将来リスク

変動金利型ローンは、一般的に半年ごとに金利が見直されます。今回の例では、1.7%スタートですが、今後の経済状況によっては金利が上昇する可能性も十分に考えられます。

たとえば、金利が5年間は1.7%のままだったとしても、その後2年間で2.5%に上昇したと仮定すると、総返済額は固定金利よりも高くなる可能性があります。

固定金利のメリット:返済額の安心感

固定金利1.9%は、一見すると変動金利より高く見えますが、メリットは「毎月の返済額が変わらない」という点にあります。これにより、家計管理がしやすく、金利上昇による不安を回避できます。

特に金利上昇が予想される局面では、0.2%の差であっても固定金利の方が「結果的に安くついた」というケースは珍しくありません。

金額シミュレーション:275万円を7年借りた場合

ざっくりとした試算を以下に示します。あくまで金利が変わらないという前提です。

条件 変動金利1.7% 固定金利1.9%
毎月返済額(概算) 約34,970円 約35,400円
総返済額(概算) 約2,938,000円 約2,974,000円

この例からわかるように、金利が変わらないならば、変動金利の方がやや得です。しかし、金利が少しでも上がれば、すぐに逆転する可能性があります。

将来的な金利上昇の可能性

2024年に日本銀行がマイナス金利政策を解除したことで、今後の金利上昇は現実的なシナリオとされています。ゆるやかな上昇であっても、7年という長期では影響が大きくなる可能性があるため注意が必要です。

例えば、仮に1.7%から2.5%に上昇した場合、毎月の返済額は1,000〜2,000円ほど増え、総返済額では数万円単位の差が出ることになります。

あなたの家計とライフスタイルで考える選択

将来的な収入がある程度読める、あるいは余裕がある方は、最初の返済額が低い変動金利が向いているかもしれません。

一方、家計に余裕が少なく、月々の支払いを一定に保ちたい方、あるいは将来の不安を回避したい方には固定金利の安心感が魅力です。

まとめ:0.2%の違いがもたらす安心感とコスト差

275万円を7年間借入れる場合、変動金利1.7%と固定金利1.9%の差は「金利が変わらなければ」およそ3万〜4万円程度です。しかし、金利が上昇すれば固定金利のほうが結果的に得になるケースも少なくありません。

将来の金利動向が読みにくい今の時代、わずかな金利差以上に「安心できる返済計画」を優先するのも選択肢の一つです。家計やリスク許容度に応じて、賢く選びましょう。

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