退職後に健康保険の切り替え手続きをせずに放置してしまった場合、後からどれくらいの保険料を支払う必要があるのか不安になる方も多いでしょう。札幌市在住で、1年以上前に会社を辞めた場合の対応や保険料の目安について、わかりやすく解説します。
会社を辞めたら必要な健康保険の手続き
会社を退職すると、それまで加入していた「健康保険(社会保険)」の資格は自動的に喪失します。その後は以下いずれかの方法で健康保険に加入する必要があります。
- 国民健康保険(各自治体にて加入)
- 任意継続被保険者(退職後2年以内、元の保険に継続加入)
- 家族の扶養に入る(条件あり)
特に手続きをしなかった場合、住民票がある自治体では「国民健康保険」に加入していたとみなされ、過去にさかのぼって保険料の請求がくる可能性があります。
札幌市の国民健康保険料はどれくらい?
札幌市の国民健康保険料は、所得や世帯構成によって大きく異なります。以下は一般的な目安です。
たとえば前年の所得が0円(無職)だった場合でも、均等割・平等割の分がかかるため、年間約5万円〜8万円程度の請求になる可能性があります。
一方、退職前に一定の所得があった場合は、月1万円〜2万円前後、年間12万〜24万円程度の請求になるケースもあります。これが1年分まとめて請求されると、かなりの金額になることも。
今から手続きした場合の流れと注意点
保険料の請求は「さかのぼり加入」扱いとなるため、手続きが遅れた分の月数を一括または分割で支払う必要があります。
手続きには以下のものが必要です。
- 本人確認書類(運転免許証やマイナンバーカードなど)
- 退職日がわかる書類(離職票、退職証明書など)
- 印鑑
申請場所は住民票がある区役所や市役所の保険年金課です。
医療費の自己負担や還付について
保険未加入中に医療機関を受診した場合、窓口で全額(10割)支払う必要があります。ただし、さかのぼって保険加入が認められた場合は、後日申請によって7割分が還付される可能性があります。
ただし、すべてのケースで還付されるとは限らず、申請期限(原則2年)や領収書の有無が重要となるため注意が必要です。
滞納扱いになるとどうなる?
保険料の支払いを長期間怠ると、以下のようなリスクが発生します。
- 督促や差し押さえの可能性
- 保険証の交付が短期証や資格証明書になる
- 給付制限(高額療養費などが使えない)
そのため、気づいた時点で速やかに手続きすることが非常に重要です。
まとめ:早めの対応で負担を最小限に
1年以上健康保険の手続きを忘れていた場合でも、慌てずに市役所で相談すれば手続きが可能です。保険料の免除や分割払いの相談もできる場合があるため、まずは相談窓口に行くことが大切です。
とくに札幌市の場合は、札幌市公式サイトで保険料の試算や相談予約が可能なので、活用してみてください。
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