アメリカから親戚に日本の口座へ寄附を送金するとき、どの銀行を使うと送る側・受取側のコストが低く抑えられるか悩ましいところです。本記事では、ゆうちょ銀行と紀陽銀行を比較し、送金手数料、仲介手数料、為替レート、受取側の手数料など総合的に解説します。
ゆうちょ銀行の送金コスト(米ドル送金の場合)
ゆうちょ銀行では、出発地がアメリカの場合でも、原則送金人側に以下の費用がかかります。
- 送金手数料:窓口で7,500円、ゆうちょダイレクト経由で3,000円 :contentReference[oaicite:0]{index=0}
- 仲介銀行手数料:通常無料(アメリカ宛は仲介手数料対象外となることが多い):contentReference[oaicite:1]{index=1}
- 為替手数料:非公開レートに上乗せ、1ドルあたり約1〜3円程度の為替手数料見込み :contentReference[oaicite:2]{index=2}
受取側(日本のゆうちょ口座保有者)には原則受取手数料はかかりませんが、中継銀行の費用は送金額から差し引かれる可能性があります :contentReference[oaicite:3]{index=3}。
紀陽銀行の送金コスト(米ドル送金の場合)
紀陽銀行では日本国内送金だけでなく、海外向けの送金(仕向送金)にも対応しています。
- 取扱手数料:窓口7,500円、インターネット受付3,000円 :contentReference[oaicite:4]{index=4}
- リフティングチャージ:送金額の1/20%(最低2,500円) :contentReference[oaicite:5]{index=5}
- コルレス(仲介)チャージ:通常4,500円*※顧客負担の場合のみ発生(依頼人負担選択時) :contentReference[oaicite:6]{index=6}
受取側には特段の手数料は基本的には発生しませんが、送金先銀行から$15〜30程度の受取手数料が請求される可能性があります :contentReference[oaicite:7]{index=7}。
ゆうちょ銀行 vs 紀陽銀行:費用比較のポイント
表形式で比較すると以下の通りです。
項目 | ゆうちょ銀行 | 紀陽銀行 |
---|---|---|
送金手数料 | 窓口7,500円/ダイレクト3,000円 | 窓口7,500円/ネット3,000円+リフティング最低2,500円 |
仲介銀行手数料 | 米国宛は通常無料 | 依頼人負担なら4,500円 |
為替手数料 | 1ドルあたり1〜3円程度 | 銀行独自の上乗せあり(明示なし) |
受取側手数料 | 原則無料(中継費用は控除) | $15〜30程度の受取手数料の可能性 |
総合的には、アメリカ送金で仲介手数料無料なゆうちょダイレクトを使うほうが手数料が明瞭で費用負担は少なくなります。
実例で見る概算コスト(送金額USD1,000を例に)
ゆうちょダイレクトで送金した場合。
- 送金手数料:3,000円
- 仲介無料
- 為替手数料:1,000ドル×仮3円=3,000円程度
- 受取時の中継費用:受取額から控除される可能性あり
紀陽銀行の場合。
- 送金手数料:3,000円
- リフティング最低2,500円+仲介4,500円
- 為替手数料上乗せ不明
- 受取銀行手数料:15〜30ドル程度でさらに減少
結果的に、ゆうちょ銀行のほうがトータルコストはかなり抑えられる可能性が高いです。
まとめ:どちらがおすすめか?
アメリカからの送金においては、送金人・受取人ともに手数料負担が少なく、かつ透明性の高い「ゆうちょ銀行(特にゆうちょダイレクト)」を利用するのが一般的に有利です。
ただし、紀陽銀行も条件次第では利用可能であり、口座間の規定やサービス要件により適切な選択が異なります。為替レートや仲介元情報などが手続き前に確認できる場合には、比較検討する価値があります。
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