久しぶりに使っていない銀行口座に関する通知が届くと、不安になる方も多いのではないでしょうか。とくに「手数料が発生する」「年会費の請求がある」といった文言が含まれていると、詐欺か本物か判断に迷うものです。この記事では、長期間利用していない銀行口座やキャッシュカードにまつわる手数料の有無、通知の正体、注意点などを解説します。
キャッシュカードに年会費はある?
日本の多くの銀行では、通常のキャッシュカードに年会費は発生しません。みずほ銀行、三菱UFJ銀行、三井住友銀行などの一般的な口座では、口座維持手数料やカード利用料は基本的に無料です。
ただし、デビット機能付きキャッシュカードやクレジット一体型カードの場合には、年会費が発生することがあります。その場合は入会時の説明や契約書、利用明細に記載されているため、事前に確認可能です。
長期間放置した口座に手数料が発生する場合
銀行によっては、数年間まったく入出金がない口座を「休眠口座」とし、管理手数料や解約対象とするケースがあります。例えば、ゆうちょ銀行やネット銀行の一部では、2年〜5年以上動きのない口座に対して手数料が発生する制度を導入しています。
しかし、口座自体の維持ではなく、あくまで「カード発行」「口座管理」の名目での手数料があるため、銀行に直接問い合わせれば詳細が確認できます。
不審な通知や手紙が届いた場合の対応
通知が郵送やSMSで届いた場合、まず確認すべきは「本当に銀行からの連絡かどうか」です。公式サイトの電話番号にかけて真偽を確かめることが最も安全な方法です。通知に書かれている電話番号やURLを安易に信用してアクセスすると、詐欺のリスクがあります。
特に、記載された金額が数百円〜数千円と少額で、すぐに支払いを求める内容はフィッシング詐欺でよくある手口です。受け取った封書やSMSが不自然な日本語で書かれていたり、個人情報の入力を求めてくる場合には注意が必要です。
実際にあった混乱事例
「銀行から通知が来たが、電話で問い合わせたら『そのような手数料はない』と否定された」といった事例もSNSやQ&Aサイトで報告されています。これは、銀行の委託先や関連サービス(例:カード会社や外部保証会社など)からの通知だった可能性があります。
そのため、「銀行名義」となっていても差出人や送信元を細かく確認し、心当たりのある関連サービスがないかチェックすることが重要です。
不安な場合の対処手順
- 口座のある銀行の公式Webサイトまたは通帳で連絡先を確認
- 通知内容に関する問い合わせは必ず公式番号に連絡する
- 使っていない口座は解約か、定期的な取引で「動かす」ことを検討
- デビット・クレジット機能付きカードの有無を確認しておく
まとめ:通知の出どころを確認し、冷静に対処しよう
・キャッシュカード自体に年会費は基本的に不要
・長期間放置口座に対して手数料が発生する銀行もある
・不審な通知は詐欺の可能性もあるので公式窓口へ確認
・今後のために使っていない口座の整理をするのもおすすめです
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