フリーランスや退職後の方など、多くの人が加入する国民健康保険。加入後の支払いタイミングや通知方法に不安を感じる方も多いのではないでしょうか。本記事では、国民健康保険の支払い開始時期や通知の流れについてわかりやすく解説します。
国民健康保険の加入義務が発生するタイミング
国民健康保険(以下、国保)は、会社の健康保険や扶養を外れた場合、原則として住民票がある市区町村で加入する義務があります。たとえば退職日が7月31日であれば、8月1日から国保への加入対象となります。
加入手続きは原則14日以内に役所で行う必要があります。遅れた場合でも、加入日は原則として資格が発生した日(退職日翌日など)にさかのぼるため、注意が必要です。
支払い通知は市区町村から届く
国保の保険料は、加入手続きが完了すると市区町村から納付書または口座振替依頼書などの支払いに関する書類が送られてきます。これが届いてから支払いが可能になります。
通常、手続き後から2〜3週間で届くことが多いですが、自治体によっては1か月程度かかる場合もあります。送付物には支払額・納期限・回数などが記載されています。
通知が届かないときの対処法
「通知が届かない」「いつから支払うかわからない」といった場合は、以下のようなケースが考えられます。
- 加入手続きが未完了(オンライン申請後の書類不備など)
- 市区町村の処理が混雑している
- 住所変更や転出入による郵送遅延
1か月以上通知が届かない場合は、念のため役所の国保担当窓口に確認しましょう。
納付の方法と支払い回数
国民健康保険の支払いは、以下のいずれかの方法で行えます。
- 送付された納付書を使ってコンビニ・銀行・郵便局で支払う
- 口座振替(事前の登録が必要)
- 一括払いまたは分割(通常は年12回の月払い)
納付書には数回分がまとめて送られてくる場合が多く、支払い漏れを防ぐために期限管理が重要です。
扶養に入っていない=自分で支払う必要がある
「被扶養者に入っていない」ということは、誰の保険にも属していない状態です。そのため、自分で国保の手続きを行い、保険料も自分で支払う必要があります。
たとえば、パートを辞めて夫の扶養から外れた場合や、アルバイトで社会保険に未加入の場合も、国保加入の対象です。
まとめ|通知が届いたら速やかに納付を
国民健康保険の支払いは、市区町村からの通知が届いてから開始されます。扶養に入っていない人は、自ら手続きを行い、通知をもとに期限内に支払う必要があります。
通知が届かない場合や不明点がある場合は、厚生労働省の国保情報サイトやお住まいの市区町村役場に確認しましょう。
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